1960年代に阪神のエースとして活躍し、日本球界で通算100勝を挙げ、19年に82歳で亡くなったジーン・バッキーさんの家族が9日、球団創設90周年に合わせて来日した。優勝した1964年9月26日に受賞した「第5回ミスタータイガース選定セリーグ決戦ナイター 最高殊勲選手賞」の盾などを甲子園歴史館に寄贈した。
バッキーさんは、日本プロ野球外国人OB選手会の名誉会長を務めていた。
同日、企画展コーナーでの展示に先立ち、贈呈式が行われた。バッキーさんの4人の娘の長女リタさん、次女ミッシェルさん、三女スザンナさん、四女アンドレアさんからの寄贈、甲子園歴史館の上戸健司館長からの感謝状の授与が行われた。
寄贈の理由を問われ、アンドレアさんは「素晴らしい国である日本に貢献したく、送りたいと考えた」と、ミッシェルさんは「伝統のようなものを感じた」と答えた。
今年2月3日に91歳で亡くなった元阪神監督の吉田義男さんとうつっている写真も寄贈。吉田義男さんについてミッシェルさんは「お話を聞いたことがある」と語った。
23年の日本一が決まった際には、早朝にもかかわらず、家族で連絡をとりあい喜んだ。リタさんは「GO! Tigers! 」、ミッシェルさんは「また日本一になって欲しい」とチームにエールを送った。