
<UEFAチャンピオンズリーグ(欧州CL):バイエルン・ミュンヘン1-2インテル・ミラノ>◇8日(日本時間9日)◇準々決勝第1戦◇ミュンヘン
インテル・ミラノ(イタリア)がアウェーでバイエルン・ミュンヘン(ドイツ)に2-1で先勝した。FWラウタロ・マルティネス(27)が前半38分に先制し、1-1の後半43分に速攻から途中出場のMFフラッテージ(25)が決勝点を奪った。
インテルは主将の巧みなフィニッシュで先制した。前半38分、左サイドから攻め上がったDFカルロス・アウグストの低いクロスをFWテュラムがワンタッチで落とすと、そこに走り込んだラウタロ・マルティネスが右足アウトサイドでゴール右上に決めた。主将の今大会7ゴール目で先手を奪った。
DF伊藤洋輝が再び右足骨折で離脱するなど守備陣に負傷者が多いバイエルン・ミュンヘンはマンマークで対応。攻撃はMFムシアラが負傷離脱した中、FWオリーセの個人技からチャンスをつくった。前半28分にはオリーセがこぼれ球を拾い、右から切れ込んでラストパス。フリーになったFWケーンが右足でシュートを放ったが、右ポストをかすめた。このエースFWの逸機は痛かった。
今大会わずか2失点のインテルは後半から守備を固めた。就任4季目のインザーギ監督の下、その戦い方は成熟。37歳のDFアチェルビ、36歳のGKゾマーとMFムヒタリアン、35歳のDFダルミアンと、35歳以上の経験豊富な4人のベテランを中心に逃げ切りを図った。
だが、ホームで逆転を目指したバイエルンは後半29分から今季限りでの退団を表明した35歳のFWミュラーらを投入。すると同40分、その元ドイツ代表のレジェンドが、DFライマーの左からのクロスを右足で押し込み同点に追い付いた。スタジアムは歓喜に包まれた。
だが、その3分後にインテルが速攻。カルロス・アウグストの左からの折り返しに途中出場のフラッテージが合わせて勝ち越し、敵地で競り勝った。ホームでの第2戦は16日(日本時間17日)に行われる。