
レアル・ソシエダードの地元紙がラスパルマス戦で途中出場の日本代表MF久保建英(23)について、「彼にこれ以上多くのことは望めない」と高評価した。
Rソシエダードは6日にアウェーで行われたスペインリーグ第30節でラスパルマスと対戦した。オヤルサバル、セルヒオ・ゴメス、アランブルのゴールで3-1の勝利を挙げ、リーグ戦2連勝を達成した。
連戦で疲労のたまっている久保は公式戦5試合ぶりにベンチスタート。2-1の後半18分に出場し、最初から積極的に攻撃に絡んでいった。22分にパブロ・マリンのシュートチャンスを演出すると、その1分後にアランブルが記録した3点目の起点となった。さらに終了間際、素早いリスタートに反応してDF裏に抜け出し、ペナルティーエリア内で巧みに相手をかわしてゴールを決めるが、わずかにオフサイドで取り消された。
クラブの地元紙ノティシアス・デ・ギプスコアは、短時間で何度も決定機を作った久保について、「彼にこれ以上多くのことは望めない。あのゴールが決まってくれれば良かったんだが。アランブルが決めたゴールは良かったし、いくつかクオリティーの高いプレーで素晴らしかった」と評し、7点(最高10点)とをつけた。
同紙はチームMVPに、オヤルサバルの先制点の起点となるシュートを放ち、セルヒオ・ゴメスの2点目をアシストしたバレネチェアを挙げて8点をつけた。
レミーロとアランブルがバレネチェアに並ぶ8点、オラサガスティ、パブロ・マリン、セルヒオ・ゴメス、オヤルサバルが久保と同じ7点。続いて、スビメンディ、ジョン・マルティン、アイエン・ムニョスが6点、エルストンドが5点、ハビ・ロペスが3点。スベルディア、オスカルソン、スチッチは採点なしとなった。
Rソシエダードのスペインリーグ成績は30試合1勝5分け13敗の勝ち点41で、ヨーロッパリーグ出場圏内が視野に入る8位に浮上した。久保の成績は28試合(先発19試合)、1763分出場、5得点0アシストとなっている。
Rソシエダードはこの後、12日にホームで行われるスペインリーグ第31節で浅野拓磨を擁するマジョルカと対戦する。(高橋智行通信員)