
<巨人0-1阪神>◇6日◇東京ドーム
巨人阿部慎之助監督(46)は悲観しなかった。阪神に3連敗を喫し、首位陥落も「3連敗は悔しいけどね。まだまだやり返すチャンスがあるしね。前を向いてやります」と顔を上げた。
打順の入れ替えは不発に終わった。「エリちゃんがちょっとだらしないからね」と、前日までの2試合で7打数無安打に倒れていたヘルナンデスを6番で起用。代わりに試合前時点で打率3割8分7厘と絶好調だった甲斐を5番に抜てきした。だが、その甲斐は6回2死一、三塁で空振り三振。チーム全体でも3度の得点圏のチャンスを逃した。それでも指揮官は「みんな打とうと思って行ってるから。この悔しさをバネにしてね、糧にしてやってくれればいいかなと思います」と話した。
敗戦の中にも光明はある。今季1軍初昇格の中川が6回から2番手で登板。わずか13球で3者凡退に抑え「左(投手が)もう1枚欲しくて入れたんですけどね。いいピッチングをしてくれた」とたたえた。発熱の影響で開幕ローテーションを外れたグリフィンも、5日の2軍戦で先発復帰し、3回3安打無失点。阿部監督は「ちょっとローテは再考しようかな」。仕切りなおしの1週間が始まる。【水谷京裕】