
<広島2-3阪神>◇29日◇マツダスタジアム
開幕戦で白星スタートした阪神が、敵地で逆転勝ちを決め連勝を飾った。開幕カード勝ち越しとなり、今季から指揮を執る藤川球児監督(44)にとっても最高のスタートだ。
4回から点の奪い合いとなり、1点を追う6回2死二塁。今季から4番を任される森下翔太外野手(24)が、床田の内角直球を捉えて左翼スタンドへ今季1号。主軸の仕事を果たす逆転決勝アーチとなった。
先発マウンドに上がった富田蓮投手(23)は、4回5安打1失点と粘投も勝ち星はつかず。4回1死一、三塁で、ファビアンの二ゴロ併殺崩れの間に三塁走者が生還し、先制点を献上した。それでもすぐさま直後の5回表の攻撃で、2死二塁から木浪聖也内野手(30)が中前適時打を放ち、試合を振り出しに戻した。
5回裏から登板したのは、開幕直前に支配下登録を勝ち取った育成ドラフト1位の工藤泰成投手(23=四国IL徳島)。2死一塁までこぎつけるも、そこから3連続四球を出して、押し出しにより一時勝ち越し。ほろ苦いプロデビューとなった。
6回は4番手の石井大智投手(27)がイニングをまたぎ、2回1安打無失点の力投。そこから盤石の継投リレーを見せた。
佐藤輝の12球団最速アーチから勝利した28日の開幕戦に続き、この日は4番の一振りからチーム一丸で勝利。敵地でカード勝ち越しと、藤川阪神が幸先のいいスタートを切った。