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【巨人】阿部監督、選手起用さえ史上最大逆転劇「とにかく打て打て」犠打多用の昨季から様変わり


巨人は、2023年の開幕戦でヤクルトに対し最大5点差をひっくり返し、6-5でサヨナラ勝ちを収めた。試合は東京ドームで行われ、巨人の阿部慎之助監督の下、7回までリードされていたが、8回と9回に追いつき延長戦に持ち込むと、10回に若林楽人のサヨナラ打で勝負を決めた。この試合では新外国人のトレイ・キャベッジが3安打2打点と活躍し、1号2ランを放つなどチームの逆転劇を支えた。阿部監督は機動力を重視した上位打線を組み合わせ、犠打を減らし、打撃での勝利を追求する新たな戦術を試みている。

巨人対ヤクルト 開幕戦をサヨナラ勝利で飾り、スタンドの声援に敬礼する巨人阿部監督(撮影・浅見桂子)

<巨人6-5ヤクルト>◇28日◇東京ドーム

昨季リーグ王者の巨人が、球団史上最大の大逆転劇で開幕戦を制した。7回まで5点のリードを許すも、終盤の8回、9回に驚異的な追い上げで試合を振り出しに戻した。延長10回に離脱中の丸の代役として1番に抜てきされた若林楽人外野手(26)のサヨナラ打で勝負を決めた。2番の新外国人のトレイ・キャベッジ外野手(27)は来日1号を含む3安打2打点の大当たり。就任2年目の阿部慎之助監督(46)の選手起用がさえ渡った。

   ◇   ◇   ◇ 

ちょうど1年前と同じで、嵐のような雨だった。都内の自宅周辺ではソメイヨシノのつぼみが満開を目前にしている。阿部監督は、今年もランニングウエアに着替えて自宅を飛び出した。「6時出走。去年と同じで雨だったね。雨にも風にも負けないで走ってやったわ」。午前5時過ぎに起床し、天気予報は眼中にない。何食わぬ顔で暴風雨の中、淡々と約8キロを走破した。

ベンチでは変化を恐れなかった。1番若林、2番キャベッジはオープン戦では1度もない組み合わせだった。「いろんな選択肢がある中で2人とも脚力がある。足が使えるから」。機動力を重視した上位打線が5点差からの大逆転を引きよせた。8回無死一塁で、キャベッジが反撃ののろしを上げる1号2ランを放った。延長10回2死二塁には、若林が清水から左翼へサヨナラ打を決めた。

序盤は我慢が続いた。1回無死二、三塁の絶好機は無得点。2回は下位打線が単打でつないで1死満塁も、1点が遠かった。「ほとんどバントするとかあんまり。とにかく、打て打てでやってるので。打ち勝つんだっていうね。みんなこれで分かってくれているだろうし」と、犠打を多用した昨季の攻撃から様変わりさせた。一方で、勝負どころの延長10回は犠打で得点圏に走者を進めた。昨季のリーグ王者らしい、試合巧者の戦いぶりでもあった。

試合時間3時間26分はこの日の最長だった。最後の最後まで諦めず、球団史では絶望的な開幕戦での5点差の劣勢をもはね返した。「とにかく、勝負事なんで勝敗はあるし、そこに一喜一憂しないで。味方もミスするかもしれないけど、みんなでカバーして、全員が同じ方向をまた向くんだっていうね。(試合前は)そういうミーティングさせてもらいました」と大きくうなずいた。

長丁場のペナントレースが幕開けした。少々の苦難は想定内。あと142試合を走り抜く。最後の最後に待つ歓喜を渇望する。昨季からスローガンに掲げる“新風”に今季は加えた「2ND CHALLENGE」に挑む。【為田聡史】

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