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【浦和実】“進撃の象徴”石戸颯汰の春終わる 右脇腹に張りの異変も9回5失点完投


浦和実業高校(埼玉)のエースピッチャー石戸颯汰選手は、センバツ高校野球準決勝で智弁和歌山に5-0で敗れました。石戸選手は、これまでの試合で無失点で投げ切っていたが、この日は初回に失点を喫し、9回を通じて5失点完投となった。それでも石戸選手は、強力打線を持つ智弁和歌山相手に大きなイニングを許さず粘りの投球を見せました。試合前に右脇腹の張りがあった中での完投は評価され、監督の辻川正彦氏も彼の奮闘を称賛しました。今後はライバル校が強豪として対策を練ってくる夏の大会を見据え、さらなる成長を目指す予定です。

浦和実対智弁和歌山 浦和実先発のエース石戸(撮影・上田博志)

<センバツ高校野球:智弁和歌山5-0浦和実>◇28日◇準決勝 

センバツにその名を刻んで、浦和実(埼玉)・石戸颯汰投手(3年)の春は終わった。9回2死二塁の打席。代打を送られたが、投げては9回5失点完投。「智弁和歌山のような打線を抑えられるようになって、また帰ってきたいです」。今大会最大の旋風を巻き起こした初陣校のエースは、もう次を見ていた。

1回戦で昨夏甲子園8強の滋賀学園を完封し、ここまで3試合、通算18イニングを無失点で投げ抜いてきた左腕に異変が起きた。「試合が始まる前に、右脇腹に張りがあると部長から聞きました」と辻川正彦監督(59)は明かした。本来の投球が望めないことも覚悟の上で「行けるところまで石戸で行こう」と決めた。

エースも応えた。初回に2点を失い無失点イニングは途切れても、チーム打率3割7分の強力打線にビッグイニングを許さなかった。右足をあごの高さまで上げる独特の投球フォームで最後まで投げ抜き、登板全4試合、計347球で奪った78アウトのうち半数以上の41個はフライアウトだった。

総監督時代も含めて35年以上も浦和実の指導に携わる辻川監督が、現役生徒や卒業生、教員ら関わる人たちに「学校に誇りを持ってもらいたい。その1つの手段として野球が強くなれば」と思いを込めて育てたチームだ。進撃の象徴が、石戸だった。浦和学院や花咲徳栄らライバル校にマークされる夏が来る。「対策はされると思う。その対策を上回る成長で強豪を倒していきたい」と、夏の帰還を目指す。【堀まどか】

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