
プロ5年目で初めて開幕投手を務める中日高橋宏斗投手(22)が、エースとして開幕DeNA戦(横浜スタジアム)で白星に導き、3年連続最下位のチームを勢いづける。夕方から敵地で行われた前日練習ではマウンドで15球。打席に岡林、村松らを立たせて最終チェックを行った。
「向こうは昨年日本一。そのチームに3年連続最下位のチームが挑む。だいぶ不利な状況、周りの評価も低いと思うけれど、そこを覆せるだけの力が今のドラゴンズにはあると思う。この1年を決める戦いを明日はしたい。井上監督の初陣に勝利を届ける準備はできています」
昨季12勝を挙げエースとして迎える今季、誰よりもチームの浮上に意識を置く。昨季DeNA戦は3試合登板で1勝2敗。特に佐野には8打数4安打の打率5割と打ち込まれているが「今年はやってみないと分からない。僕自身、昨年とは違う。僕もしっかりと力をつけてきているので、勝負を楽しみたい」と力強い。
オープン戦最終登板から中6日。花粉症に悩まされながら体調管理に細心の注意を払ってきた。エースが、その右腕で下馬評を覆しにかかる。【石橋隆雄】