
史礁(みしょう)の「ショータイム」の始まりだ。ロッテ吉井監督は開幕戦前日の27日、ドラフト1位西川史礁外野手(22=青学大)を「1番」で先発出場させるとサプライズ発表した。
西川が報道陣に囲まれて取材対応中、突如吉井監督が現れ「史礁、『おれ明日1番』って言っていいからな」と呼びかけた。西川は改めて記者からの問いかけに「はい、1番です」と明かし、「1番左翼」で球団として大卒新人28年ぶりの開幕スタメンが決まった。
この日の練習前のミーティングで伝えられた。「1番打った記憶だと去年のジャパン」とアマチュア時代の公式戦、プロ入り後のオープン戦でも1番の経験はない。「まさか1番とは思わなかったので、最初(スタメンが記入された)ボードを見た時に自分の名前がないと思って、ちょっと焦ったんですけど、一番上にあったんで。チームにいい流れを持ってこられるように、そういう気持ちで強い気持ちでやっていきたい」と率直な心境を口にした。
吉井監督はルーキーの1番起用の狙いについて「オープニングゲームなので、『今年のマリーンズ、やらかすぞ!』っていう、『いい意味でも悪い意味でもやらかすぞ』っていう、そういう意思表示です」と説明した。
大抜てきとなった西川は「大役を背負っていると思いますし、1回の表の最初のバッターなので、自分のその1打席でもしかしたら勝敗が変わるかもしれない。それぐらい責任を負って、そこを自覚して、準備して明日臨みたい」。華麗なる「ショータイム」が幕を開ける。【星夏穂】