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【日本代表】森保監督、8大会連続のW杯切符「ホッとしています」最強ジャパン“新しい景色”へ


日本代表はバーレーンを2-0で下し、FIFAランキング15位の日本が81位のバーレーンに勝ち、史上最速で2026年W杯北中米大会の出場権を獲得。森保一監督は、指揮官としての重圧を感じながらも、選手たちの力で予選突破を果たした。途中出場の鎌田大地が先制点を決め、久保建英が続いてゴール。チームは継続と深化をテーマに、戦術を磨き、誰が出ても活躍できる体制を築いている。森保監督は、次に控えるW杯で優勝を目指し、選手たちの「進化」を期待している。

日本対バーレーン 試合後、タオルを広げる森保監督(撮影・江口和貴)

<ワールドカップ(W杯)北中米大会アジア最終予選:日本2-0バーレーン>◇20日◇C組◇第7戦◇埼玉

日本(FIFAランキング15位)が、世界最速で26年W杯北中米大会の出場権をもぎ取った。バーレーン(同81位)戦の後半21分、途中出場のMF鎌田大地(28)が先制点。MF久保建英(23)も続いて2-0で勝った。6勝1分けの勝ち点19とし、C組2位以上が確定。8大会連続8度目の出場を決めた。3試合を残しての予選突破は日本史上最速。22年カタール大会16強の森保一監督(56)は1敗でもすれば退任の覚悟を胸に、最終予選で初めて初戦から3連勝。2大会連続で最初から予選を勝ち抜いた初の指揮官となった。史上初の3カ国共催となる本大会は26年6月11日に開幕する。過去8大会で最も長い「448日」もの準備期間を最強ジャパンが得た。

   ◇   ◇   ◇

勝負どころを見極めた采配が的中した。経験に裏付けされた指揮で、サポーターに歓喜の白星を贈る。「選手たちは日本のみなさんのために戦う覚悟を持ってくれています。W杯、みんなで戦いましょう!」。ピッチ上の突破セレモニーで興奮をあらわにした男は会見で「自分が監督をしている時にW杯出場を途切れさせてはいけないという思いがあり、ホッとしています」。重圧から解き放たれた上に、寒さも相まって歯はガタガタと震えていた。

もはやアジア予選は通過点、頭ひとつ抜けた存在となった。なぜここまで強さを発揮できたのか。監督就任から6年半。メンバーは大きく変わらず、方針も「目の前の一戦に全力を尽くす」に変わりない。継続性を重視した戦術の「深化」に加え、2チーム編成できるほどの戦力が整った。誰が出ても活躍できるチーム力。「スタメンがレギュラーではない。バトンをつなぐ」。この日も途中出場の鎌田がゴールをこじ開けただけに説得力が増す。自慢の選手たちと進化を止めなかった。消化試合だった昨年6月の2次予選にも常連組を呼び、攻撃的3バックに着手。両ウイングに三笘と堂安を起用し、同9月の最終予選から稼働させた。

転機は昨年1~2月のアジア杯。「史上最強」と称されながら1次リーグでイラクに屈し、準々決勝でもイランに逆転負けした。守田から「外からこうした方がいいとかチームとしてこれを徹底しようとか、もっと提示してほしい」。この言葉が切り取られて1人歩きした。世間に監督批判として受け止められるなど重苦しい空気に包まれた。自身も進退伺を立てていた。

続く3月の活動で2人は膝を突き合わせた。チームのことを思って発信したことを確認すると、不問に付した。守田もミーティングで全員にわびた。雨降って地固まる、とはこのこと。守田は「選手間やスタッフを交えたディスカッションが前より増えた」と言う。

前回の最終予選は開幕から3試合で2敗を喫し、当時も“進退伺”を協会に。今回は攻撃的3バック布陣が威力を発揮し、盤石だった。それでも昨年9~11月の6試合のうち1敗でもすれば、退任する覚悟を秘めていた。「いつ『元監督』になるか分からない」と安易に会食の予定も立てなかった。22年W杯カタール大会後は海外で監督業に挑戦するつもりでもあったが、協会からの説得に続投を決意。「輪が広がれば日本サッカーの強化につながる」と信念で繰り返してきた。

目の前の一戦に最善の準備をし、全力を尽くす。目指すは前回の“新しい景色”8強から目線を上げ“最高の景色”と称する「W杯優勝」だ。「選手たちは、もう次に向けてギラギラ感がすごい」。継続の中に「深化」と「進化」を求め続けるシン森保ジャパンは、力強く、北中米へと羽ばたく。【佐藤隆志、佐藤成】

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