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【センバツ注目選手】横浜・奥村頼人投手「真のエース」として 圧倒する投球で「勝てる投手に」


横浜高校のエース奥村頼人投手が、第97回選抜高校野球大会で甲子園の舞台に挑む。178cmで82kgの左投左打ちの彼は、2年生の春からエース番号を背負い、投手としての成長を続けてきた。昨年の春夏大会ではエースとして期待を背負いながら結果を出せなかったが、昨秋には試合ごとに自信をつかみ、通算防御率0.26を記録するなどエースらしさを発揮。球速146キロの直球に加え、スライダー、カーブ、チェンジアップで打者を打ち取り、制球力を磨いてきた。この冬には体作りとフォームの安定に注力し、精神的にも強く成長しているという。彼の目標は、日米通算170勝の記録を持つ松坂大輔氏と同様に、横浜の背番号1を背負い、チームを4冠に導くことだ。

横浜・奥村頼人(2024年11月撮影)

第97回選抜高校野球大会が、3月18日に甲子園球場で開幕する。日刊スポーツ高校野球取材班が注目する、全国の有望選手を紹介する。

  ◇  ◇  ◇

【横浜(神奈川) 奥村頼人(おくむら・らいと)投手(3年)178センチ、82キロ、左投げ左打ち】

2年春からエース番号を背負う奥村が、プライドをかけ、甲子園のマウンドに立つ。「昨年の春、夏は背番号1をもらっていながら、なかなかエースの投球ができませんでした」。昨秋は1戦ごとに手応えと自信をつかみ、エースらしさが増してきた。「織田はスピード。自分は緩急で打ち取る。自分の持ち味を出せばいい」。最速146キロの真っすぐと、スライダー、カーブ、チェンジアップでテンポ良く打ち取り、昨秋の通算防御率0・26と抜群の安定感を誇る。

最速150キロ左腕。昨年「スーパー1年生」として注目を浴びた織田翔希投手(2年)との2枚看板でチームを支えるが「いつでもマウンドに上がる気持ちはできている」と、メンタルも強く成長。「どんな場面でも変わらず。自分の投球をすれば必ず抑えられる。堂々と投げることだけ意識しています」。横浜のエースとして、圧倒する。

この冬は地道な体作りとフォームの安定で、制球力を磨いた。「インコースの精度が上がってきた」と、甲子園の舞台で、さらなる成長を見せられそうだ。

「勝てる投手になりたい」。日米通算170勝の松坂大輔氏(44)と同じ「横浜の背番号1」を背負い、チームを4冠(明治神宮大会、春夏の甲子園大会、国体=現国民スポーツ大会)に導く覚悟はできている。

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