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<高校野球練習試合:横浜20-1駿台甲府>◇2日◇横浜高校長浜グラウンド
センバツ出場が決まっている横浜(神奈川)が、今年最初の練習試合に臨み、駿台甲府(山梨)に19安打20得点と快勝。奥村頼人(らいと)投手(2年)と織田翔希投手(1年)のダブルエースがそろって登板し、順調な調整ぶりをアピールした。
昨秋、明治神宮大会を制し、春夏の甲子園、国体(現国民スポーツ大会)を合わせた「4冠」への旅は「背番号1」奥村頼の投球からスタートした。力のある真っすぐと、カーブ、チェンジアップで緩急をつけ3回を投げ1安打無失点。高めの真っすぐとチェンジアップで空振りを取り、奪った三振は5。この日の最速は144キロだった。「今日は冬から課題としていたことができた。でも、まだムダ球が多い」と、自己評価は80点と厳しい。まだまだ上はある。本番に向け、制球、インコースへの精度を上げていく。
18-0で迎えた6回からは、3番手として織田がマウンドへ。先頭から2連打を許し1点を失うも、すぐに修正。その後は無安打で抑え2回を2安打1失点。この日の最速は148キロだった。「真っすぐはよかったけど、コースがアバウトになってしまった」と、1失点を反省。「体のバランス、リズムをもう1度、センバツに向けて調整したい」と、課題を見つけた。
ダブルエースがリズムを作り攻撃につなげ19安打20得点と打線も好調。村田浩明監督(38)は「相手がいると違ってくる。初戦ならではの空気感もある。これからは頭の中もしっかり整理していきたい」と、本番を見据える。チームが目指す「横浜1強」が、幕を開けた。【保坂淑子】