
<18日開幕センバツ企画:“選抜”推しメン>
18日に開幕する第97回選抜高校野球大会(甲子園)を控え、日刊スポーツ東西アマ野球担当記者による“選抜”推しメンを紹介します。春の甲子園に集う多彩な顔ぶれにスポットを当て、出場校の知られざる一面をお伝えします。
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【東洋大姫路(兵庫) 末永晄大投手(2年)】
左のエースとして徐々に存在感を大きくしている。今大会屈指の注目右腕、阪下漣投手(2年)は同じ兵庫・西宮市出身で、小、中と対戦した経験もある。現状では背番号1を譲るが「2番手でいいという気持ちはない。阪下に負けたくない」と闘志を燃やす。昨秋の明治神宮大会の準々決勝では東京王者の二松学舎大付相手に先発し、6回無失点と実力をみせつけた。
母方の祖父が元阪神外野手の末永正昭氏(77)だ。幼少期から西宮市内の実家で同居、野球を始めたきっかけでもある。「(子どものころ)おじいちゃんに野球を教えてもらって育ってきた。できる限りいい姿を見せ続けたい。それが恩返しになると思う」。最速142キロで阪下に引けを取らない安定感を誇る左腕として、初の聖地で躍動する。