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日本ハムの先発3本柱が順調だ。昨季10勝左腕コンビの山崎福也投手(32)と加藤貴之投手(32)が17日、沖縄・名護キャンプで初めて実戦形式のライブBPに登板。両左腕とも1年前の同時期以上の仕上がりぶりに、手応えをつかんだ。この日はサブグラウンドでけん制練習などを行ったエース伊藤大海投手(27)は、内定している4月1日の本拠地開幕戦までの「サンデー大海」調整プランが判明した。
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加藤貴は志願していた。「ローテを守るにはイニングと球数を投げないといけない。先発をやるなら、ちょっと多めに投げさせてくださいと伝えて、本当にやれてよかった」。この日のライブBPはバーヘイゲン、山崎、河野とともに登板。最初の出番は“1回表”想定の1番手。バーヘイゲンを挟んで“2回表”に登板し、さらに山崎を挟んでラストの“3回表”。開幕ローテ入りは有力でも、現状に甘んじない姿勢で臨んでいた。
各セット20球を目安に17球(計6打者)→17球(計6打者)→23球(計5打者)で57球を投じ、安打性は4本。「(1年前の同時期より)今年の方が全然仕上がりはいい」。五十幡(3打数無安打)、万波(3打数無安打)、矢沢(4打席1安打)、清水(1打数無安打)は全体的に抑えたが、レイエスだけは6打数3安打。1本は右中間へ被弾して「本当に味方でよかった」と苦笑いした。
それでも無四球で3奪三振と内容に手応えがあるのは、投球フォームが早くも固まりつつあるからだ。「ちょっといいものが見つかった」と、年々変化する感覚の中で昨季は試行錯誤したが、現状は迷いがない。実戦登板が始まる今後へ向けて「もっと完成度を高くしたい」と気を引き締めた。