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<AFC U-20アジアカップ中国大会:日本1-1韓国>◇20日◇1次リーグD組第3戦◇深セン
日本がライバル韓国と1-1で引き分け、苦しみながらD組2位で準々決勝進出を決めた。
1勝2分けの勝ち点5。次の準々決勝は攻撃力の高いC組1位のイランとなった。
負ければ敗退の可能性もあった中、ライバルを相手に先制した。前半28分、左MF石井久継(湘南)が鋭いクロスボールを送ると相手GKがファンブル。すかさずFW神田奏真(川崎F)が体で押し込んだ。
日本は前半に2度、韓国に決定機を作られたが、GK荒木瑠偉(G大阪)が落ち着いて対応。ボランチの大関友翔(川崎F)、小倉幸成(法政大)が攻守のかじ取り役を務め、シュート本数でも圧倒した。後半45分にはDF布施克真(日大藤沢)のパスからFW井上愛簾(広島)が右からシュート。追加点のチャンスだったが、GKにセーブされた。
このまま1点を守り切って首位通過かと思われたが、後半46分にまさかの失点を喫した。相手シュートをブロックしたこぼれ球を拾われ、韓国のエースで10番を背負うキム・テウォンにエリア内から右足でゴールを奪われた。1-1となり、試合終了となった。
神田は「(試合前は)引き分け以上で出るのは気の緩みが出ると話したので、勝ちに向けてやっていかないと上に行けないと話した」。自身のゴールについて「クロスを上げるのは分かっていて、普通に合わせようとと思っていたけどボールが下に来たので、キーパーがこぼすのに反応しようと思った。決められたのは良かった」と冷静に振り返った。
そして強敵イランとの対戦に向け、「プレッシャー感じる部分もあるが、そのプレッシャーを楽しさに変えられたら自分たちのサッカーができる。そこに向けて準備したい」と話した。
準々決勝は日本時間23日午後5時15分キックオフ。9月のU-20ワールドカップ(W杯)チリ大会出場の上位4枠が懸かるだけに、世界切符まであと1勝と迫った。