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25年のJリーグが14日に開幕する。日刊スポーツ静岡版では県勢4クラブ(清水、磐田、藤枝、沼津)の主将4選手に意気込みを聞いた。3季ぶりJ1復帰の清水は下部組織出身のFW北川航也(28)が2季連続でキャプテンに就任。23年J1昇格プレーオフ(PO)決勝の再戦となる因縁の東京V戦(16日、国立)でリベンジを誓った。J2磐田は元日本代表GK川島永嗣(41)がチームを束ね、J2藤枝はDF中川創(25)が後方からチームを鼓舞する。J3沼津はMF菅井拓也(33)が、今季も主将を務める。
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なるべくして、キャプテンに就任した。清水の北川は2季連続で大役を務める。鹿児島キャンプ前の1月下旬に秋葉忠宏監督(49)から打診され、キャンプ後の今月4日に正式決定。13歳から下部組織でプレーする生え抜きは「光栄なことだし、誇りに思う。断る理由はない」と快諾した。
清水の「顔」として3季ぶりのJ1に挑む。それでも、「やることは変わらない」と強調する。キャリア初の主将を務めた昨季はチーム最多12得点を挙げ、J1復帰に大きく貢献した。「キャプテンらしくないところが自分の良さ」と、今季も自然体を貫く。ただ、結果にはこだわる。個人目標は「2018年のキャリアハイ(13得点)を超えたい」。今季も目に見える結果で引っ張るスタンスは変えるつもりはない。
J1での再出発となるシーズンの初陣は東京Vと国立でぶつかる。北川は「あの日の悔しさは一瞬たりとも忘れたことはない」。「あの日」とは、23年12月2日のJ1昇格PO決勝。1点リードの後半追加タイムにPKで追いつかれ、J1昇格を逃した。試合後に涙を流すチームメートやサポーターの顔は鮮明に覚えている。雪辱を誓った昨季はJ2優勝。忘れたくても忘れられない試合がJ1復帰への原動力になっていた。
清水で主将を務める重責も分かっている。「小さい時からこのクラブを見てきている。あの悔しさを払拭(ふっしょく)するためには勝つしかない」。開幕戦は単なる1試合ではなく、クラブの威信をかけたリベンジマッチ。オレンジの誇りを知るエースが緑に牙をむく。【神谷亮磨】