＜ピンポイント＞
日本ハム北山亘基投手（25）は「見えちゃったですか」と笑った。7日、沖縄・名護キャンプで3度目のブルペン入り。今キャンプ最多の100球を投げた右腕の左手にはめた黒基調のグラブのウエブには、ハートマークのような形が3つデザインされていた。さらに、グラブに光が当たると「北山家」と読める文字も浮かび上がっていた。それは一体、何ですか？
北山 北山家の家紋をウエブにしたんですけど…遊び心で。
京都市出身の右腕は今季の勝負グラブに、北山家の“シンボルマーク”を刻み込んでいた。有名な徳川家の「三つ葉葵（あおい）」のように、北山家の家紋にも名前がある。
北山 えっと、「丸に片喰紋（まるにかたばみ）」っていう名前の家紋です。
ハートマークのような形は、多年草のカタバミの葉を表現したもの。3つの葉をマルで囲っているから「丸に片喰紋」。長宗我部元親や藤堂高虎ら戦国武将も使用していたという、歴史ある家紋だ。なぜ、グラブにデザインしようと思ったのか。
北山 なんか、あったんですよ、実家に。わかるやつが（笑い）。で、それを見て、ちょっとやろうかなっていうので。
出来上がったグラブには赤い糸で家紋の縁取りが強調され、浮き上がって見える形で「北山家」もデザインされた。
北山 ご先祖様に感謝して、投げたいと思います。
昨年11月に結婚。一家の大黒柱にもなった北山は、家紋グラブで開幕ローテをつかみ取る。【木下大輔】
