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昨年のワールドシリーズ第4戦で、ドジャースのムーキー・ベッツ外野手から邪飛のボールを強奪した観客が、後に受けた嫌がらせを告白した。米メディア「ジ・アスレチック」が5日、無期限でメジャーリーグから入場禁止となっているオースティン・カポビアンコ氏(38)のインタビューを掲載した。
同氏は「家族が私のせいでどれだけ迷惑を被ったか。こんなことをしなければ良かった」と後悔を口にした。ベッツのグラブから無理やりボールをかき出して退場となった後、球場の向かいにあるバーで第4戦の残りと第5戦をテレビ観戦した。ヤンキースファンからはヒーローのように扱われたが、携帯電話には匿名あるいはカリフォルニア州から非難の電話、文章が殺到。その後、コネティカット州の実家には排せつ物が配達され、職場にも匿名の荷物が届いた。男性器が写った写真も送られてきた。
現在は入場禁止が解かれるのを待ちながら、電話とSNSから距離を置いている。「ヤンキースランドではヒーローだけど、米国では悪役だ。ただ、人々に私のことを忘れてほしい」と願っているという。