バルセロナのフリック監督(59)が新年最初の記者会見で「私も選手たちもダニ・オルモとパウ・ビクトルの状況に満足していない」と明言した。
バルセロナは4日にアウェーで行われる国王杯3回戦で4部バルバストロと対戦する。
この一戦の前日、フリック監督が記者会見に出席したもようをスペイン紙マルカが伝えた。
フリック監督はその際、サラリーキャップ(選手の契約年数に合わせて分割された移籍金や選手年俸などの限度額)の問題によりスペインリーグの選手登録を抹消され、先行きが不透明なダニ・オルモとパウ・ビクトルについて「それは私の仕事ではないので話したくない。私の仕事は試合に向けてチームを準備することだ。しかし会長と連絡を取っているし、今日も話をした。クラブを信頼しているし、おのおのが自分の仕事に取り組んでいる。私の仕事は試合の準備をすることだ」と多くを語らなかった。
続いて2人の状態について「正直に言うと私はこの状況に満足していないし、選手たちもそうだ。でも物事はあのようになっているので受け入れる必要がある。私は練習を指揮しなければいけないし、皆が自分の仕事をやらなければならない。しかし我々はクラブを信頼しているし、私は楽観的だ。決定が下されるのを待つしかない」と胸中を明かした。
また、フリック監督は、ダニ・オルモとパウ・ビクトルがプレーできる精神状態にあるかを聞かれると「2人とも試合に出る準備はできている。練習で見たところいい状態だ。どちらもプレーできる。そのことに何の疑問も持っていない」と何の問題もないことを強調した。【高橋智行通信員】