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バルセロナ、75億超で獲得したスペイン代表MFがフリーで退団も


ダニ・オルモは、バルセロナが財政難によりスペインリーグに選手登録できない場合、フリーでの退団が可能になる状況にある。バルセロナは今夏、オルモを4700万ユーロでライプチヒから獲得したが、サラリーキャップの問題でギュンドアンを放出し、8月下旬に登録を完了。しかしこの登録は今月末まで有効で、年明けに再登録できない場合はフリー移籍が可能となる。バルセロナは登録に必要な資金確保を急いでおり、既にナイキとの契約延長で合意しているが、この契約もクラブ総会の承認が必要。また、新たな商業収入の確保も模索中。オルモ本人およびクラブの双方は退団の意向はないが、登録問題の解決が急務。

ダニ・オルモ(ロイター)

バルセロナのスペイン代表MFダニ・オルモ(26)が年明けから、スペインリーグに選手登録できなかった場合、フリーでの退団が可能だとスペイン紙ムンド・デポルティボ電子版が10日に報じた。

バルセロナは今夏、ダニ・オルモをライプチヒから移籍金4700万ユーロ(約75億2000万円)プラス出来高で獲得した。しかしチームは依然として続く財政難によるサラリーキャップ(選手の契約年数に合わせて分割された移籍金や年俸などの限度額)の問題を抱えている。

そのため、クラブはギュンドアンをマンチェスター・シティーに放出するなど試行錯誤を重ねる中、最終的にクリステンセンがアキレス腱(けん)のけがで長期離脱したことで、契約締結から20日近く経過した8月下旬にようやく選手登録を完了した。

しかしこれが有効なのは、今月31日まで。同紙によると年明けに再び選手登録できない場合、ダニ・オルモはフリーで他のクラブへの移籍が可能とのことだ。これは8月に契約を結んだ際に盛り込まれた条項であり、契約が満了する30年まで有効であるという。

もちろんバルセロナに放出の意思はなく、選手本人もチームを離れるつもりはない。

そのためクラブは今、ダニ・オルモおよび、ダニ・オルモと同じ状況にあるパウ・ビクトルの選手登録に必要な資金を獲得するために動いているとのことだ。

現時点でバルセロナはナイキとすでに契約延長で合意しているが、正式に契約を結ぶためにはクラブ総会で承認される必要があるという。これに加え、サラリーキャップを正常化し、問題なく選手を獲得できるようにするために、新たな商業収入を探していると、同紙は伝えている。(高橋智行通信員)

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