日本ハムは20日、今季の台湾プロ野球MVPに輝いた統一のエース右腕、古林睿煬(グーリン・ルェヤン)投手(24)と契約合意に達したと発表した。
「火球男」の異名を持つ最速157キロ右腕を台湾で視察してきた栗山英樹CBO(63)は球団を通じて 「今季は春先から数度、台湾へ足を運び、グーリン投手の動向を伺っていました。昨年と比べてもマウンド上での存在感が増しており、急成長を遂げた印象を受けました。ストレートの魅力はもちろんのこと、変化球の精度はここからさらに洗練されるはずで、今後の伸び代を強く感じています」。
「グーリン投手の成長には統一ライオンズのリン監督はじめ多くの方々のサポートがあったに違いありません。統一球団の皆さまの思いをしっかり引き継ぎ、グーリン投手がNPBを代表する投手となるよう、ファイターズは彼と共に歩んでいきます」とコメントした。
古林も「まずは北海道日本ハムファイターズに声をかけていただいた事に感謝します。ファイターズに入団することと、日本プロ野球でプレーできることをとても光栄に思います。ファイターズは良い選手がたくさん集まっているし、私が好きな選手もいます。とにかく1日も早く皆さんに会って、野球の話がしたいです。これからさらにレベルアップして、チームに貢献できるように頑張っていきます」とコメントした。
海外移籍を希望していた古林は所属球団の台湾・統一の承認を得て1日にポスティング申請。12日に日本ハムが優先交渉権を獲得し、入団交渉を続けてきた。
◆古林睿煬(グーリン・ルェヤン)2000年(平12)6月12日、台湾・台中市生まれ。平鎮高中から18年ドラフト1位で台湾・統一に入団。19年に1軍デビューし、21年は史上最年少で開幕投手を務めた。23年は台湾代表としてアジアプロ野球チャンピオンシップに出場。6年目の今季は21試合登板、10勝2敗、防御率1・66で最優秀防御率のタイトルを獲得し、年間MVPにも輝いた。台湾プロ野球での通算成績は70試合登板、32勝15敗、防御率2・48。184センチ、81キロ。右投げ右打ち。