侍ジャパン桑原将志外野手(34)がチームに「頂点のムード」を注入する。
26年ぶりに日本シリーズを制した牧、佐野とともに、日本一トリオがチームの全体練習に合流。フリー打撃や守備練習をしながら井端監督ともコミュニケーションをとり「自分のプレースタイルはブレずに代表の方でも貢献したい」と、プレーだけにとどまらず陽キャラ全開でチームに加わった。
源田に次ぐ年長者とあって後輩選手に気を使いながらも、桑原流で声をかけた。走塁練習中、一塁ベース上から打撃練習中の紅林に対して「紅芋タルト!」と、早くもいじり倒した。「(面識のない)昔から紅林くんが試合出てる時にベンチから『おい、紅芋タルト!』ってちょけて言ってました。(同じチームで)言ったろうと思って」と9歳下の後輩のふところに一気に飛び込んだ。
パフォーマンスでも一体感を作り出す。佐野、牧も含め、ホームランパフォーマンスは「デスターシャポーズ」を使用。「僕は無理だと思いますけど、牧、佐野が打った時には一緒にやってあげたい」と約束した。牧は「3人で楽しんでいきたい」と言い、佐野も「良い雰囲気に乗っていきたい」。日本に続き世界を制し、歓喜をもたらす。【小早川宗一郎】