<関東地区大学野球選手権:杏林大2-0国際武道大>◇1回戦◇6日◇横浜スタジアム
杏林大が関東地区大学野球選手権に10年ぶり2度目の出場で、初勝利を挙げた。
先発の松本悠希投手(3年=細田学園)が伸びのある真っすぐを軸に丁寧に打たせてとり、7回を4安打無失点に抑え、岩井拓巳投手(3年=東京成徳大高)につなぎ、完封リレー。「自分が勝ち投手になって、杏林大の歴史に名を刻めた、という思いはあります」と、感慨深く話した。
チームは今年、前立大監督の溝口智成監督(56)が監督に就任。「やるべきことをやろう」と、それぞれのプレーを徹底することから取り組んだ。松本は「僕は先発投手として試合を作る。打たせてとってゲームメークすることが自分のやるべきこと」と、足元を固めた。今大会はリーグ戦と違い一戦必勝。「試合開始から、後ろにつなぐことを意識して全力投球しました」と勝利につなげた。
溝口監督は「リーグ戦は3位で通過し、こうして勝利できた。そういう力もついてきたかな。全力疾走、カバリング。少しずつやれる度合いが増してきた」と、選手たちの成長を評価した。