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【日本ハム】田中正義“和田毅魂”胸に来季は「タフ」に戦い抜く「チームに貢献し投げ続ける」


日本ハムの田中正義投手(30)が、ソフトバンク時代の先輩である和田毅投手(44)の引退を受け、彼のようにタフに戦う決意を新たにしました。和田投手は田中にとって、フィジカルからメンタルまで多くを学んできた存在であり、「本当に尊敬する方」と口にするほどです。和田の引退を受け、田中は「一生追いつくことはできないが、その姿勢を追い求めなければならない」と強く心に刻んでいます。今季、田中は20セーブを記録するも、調子を落とし2軍での再調整を経験。移籍3年目となる来シーズンは、心身ともにタフネスをテーマに自己最多登板でチームに貢献することを目指しています。

キャッチボールする日本ハム田中正(撮影・黒川智章)

和田魂を胸に25年は「タフ」に戦い抜く。日本ハム田中正義投手(30)が6日、秋季キャンプ中のエスコンフィールドで、ソフトバンク時代から心身ともに手本にしてきた和田毅投手(44)の引退を受け、自身の思いを口にした。移籍3年目の来季に向け、年齢を重ねてもストイックで居続けた先輩にならい、年間フルに投げ続けるという意味の「タフネス」をテーマに掲げた。

   ◇  ◇  ◇

大先輩の生きざまを糧に、田中正が力強く来季へと踏み出す。1年目のオフに自主トレに誘ってくれた和田の引退。「本当に尊敬する方。びっくりはしましたが、和田さんにしか分からないことばかり。何とも言えないです」と、率直な心境を口にした。

練習への取り組み、立ち振る舞い、言動と、すべてが手本だった。フィジカル面では「投球の時にどのように体を使うのかっていうところを1から教えてもらった」。とことんやり抜く背中を見て、心の持ち様も学んだ。「できるようになるまでやる執念みたいなものは、僕が出会ってきた中で、和田さん以上の方を見たことがない」。そして「一生追いつくことはできないですけど、和田さんみたいな姿勢を、野球が終わるまで追い求めなきゃいけない」と固く決心した。

今季は2年連続で20セーブをマークしたが、シーズン途中で調子を落とし2軍再調整も味わった。悔しさもある1年を振り返り、移籍3年目は和田のように常に強く居続ける。来年のテーマは「心身ともにタフネスで」。守護神として「1年間フルで。おのずと60試合前後になってくる。どんな状況だろうがチームに貢献し投げ続ける。ケガをしないで試合に投げ続ける」と、今季の53試合を超える自己最多登板での日本一を引き寄せる。

和田が登板し内容が悪かった試合後、1人でひたすらネットスローを続ける姿が忘れられないという。「40歳を超えて、あれだけ実績を残されてるのに、誰よりも遅くまで残って」。レジェンドの姿を胸に、いつまでも慢心無く自らを磨き続ける。【永野高輔】

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