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王様ジャンプとこれからも=4回転半に挑む羽生―フィギュア


 こだわり続ける大技への意欲は、フィールドが変わっても衰えない。19日の記者会見で引退とプロ転向を表明した羽生結弦(27)は、前人未到のクワッドアクセル(4回転半ジャンプ)について「より一層取り組む」と宣言した。
 6種類のジャンプで唯一前向きに跳び、半回転多いアクセルに特別な思い入れを持つ。きっかけは小学2年の頃から指導を受けた恩師、都築章一郎さん(84)からの「王様のジャンプ」という言葉。トリプルアクセル(3回転半)の完成度は随一で、羽生はかつて「(練習の)質、量ともアクセルに一番費やした」と話した。
 競技会で4回転半に挑んだのは2度。昨年12月の全日本選手権は両足着氷の回転不足で、今年2月の北京五輪では回転が足りず転倒した。その直後、挑戦を続けるか聞かれた羽生は「ちょっと考えたい。それくらい今回やり切っている」。すぐに明言できなかった。
 あれから5カ月。「練習は常にやっていて、伸びしろをいっぱい感じている。今が一番うまいんじゃないか。期待していて」と朗らかに言った。
 アイスショーで決めても、国際スケート連盟公認にならない。ただ、羽生が今回下した決断の背景には「別に競技会で降りなくてもいいじゃん」と思ったこともある。4回転ループを史上初めて決めた6年前には、「世界初というのは、僕にとっては関係ない」と語っていた。
 かつて都築さんは「試合を無視して技だけを追い求めれば、4回転半、5回転は羽生にとって十分に可能」と言っていた。その日は訪れるか。 (了)
【時事通信社】
〔写真説明〕北京冬季五輪のフィギュアスケート男子フリーで4回転半ジャンプに挑む羽生結弦=2月10日、北京
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