「3分の2は把握せず。」親の預貯金・財産把握に関する40~60代の意識と実態調査結果
2024/07/10
株式会社Agoora
株式会社Agoora(本社:東京都杉並区、代表取締役社長:阿部智生)が運営する弁護士相談ポータルサイト「相続弁護士相談広場」( https://agoora.co.jp/souzoku/ )では、ご両親または父母どちらかが健在で、年1回以上連絡・交流を取っている方 全国40~69歳の男女を対象にアンケート調査を実施し、設問ごとに集計した結果がまとまりましたので、お知らせします。
【画像:https://kyodonewsprwire.jp/img/202407093351-O7-H2rtpzMZ】
詳細URL: https://agoora.co.jp/souzoku/souzoku/grasp-parent-property.html
■調査概要
目的 : 相続弁護士相談広場のサイト利用者に対して、より適切な対応が可能になるよう、将来相続を予定する方の財産管理意識に関する情報源の抽出
実施:相続弁護士相談広場 編集部
回答方法:Webアンケート調査
調査日時:2024年6月20日 ~21日
調査対象・回答者数:
全国の40歳~69歳の男女:ご両親または父母どちらかが健在で、年1回以上連絡・交流を取っている方 300人
※本調査内容及びグラフはご自由にご利用いただけます。ただし、転載・ご利用の際は、出典元に「相続弁護士相談広場」( https://agoora.co.jp/souzoku/ )を記載のうえご利用ください。
■サマリー
親の財産を把握していた人は調査対象者の3/1のみ
調査の結果、親の財産を把握していたのは調査対象者全体の3分の1のみに留まった。残り3分の2は、自分の親がどんな財産を持っているのか、把握していなかった。
財産の確認方法は口頭聞き取りまたは親自宅での資料収集が主流
親の財産の確認方法としては、親からの口頭聞き取り(51%)、自宅での通帳・証書などの収集(43%)が主流。外部サービスや弁護士等の専門家依頼など費用のかかる調査方法、親の準備したエンディングノートや遺言書で事前に把握したという人は少数に留まった。
財産把握のきっかけ最多は「親の終活・相続準備」
財産を把握したきっかけは、「親の終活や相続準備」が最も多かった(29%)。次いで親の病気・入院・認知症(18%)で必要に迫られたケースが続く。
3/4以上の親は子の財産把握に協力的
子どもが自分の財産を把握することに対して、76%の親は協力的な態度で対応した。
親の財産を把握するメリットは「将来に向けた安心感」
親の財産を把握して良かったと感じる理由として、多くの方が「将来に向けた安心感・不安軽減」を挙げた。その他、相続対策の準備を進められる点、対話を通じた親子間のコミュニケーション向上を上げる声も多かった。
4.5%差で意見が分かれる「親の財産を把握しない派」の希望意向
親の財産を把握していない人の今後の把握意向は、把握したい肯定派が35%・把握したくない否定派が39.5%と、4.5%の僅差で意見が二分した。
■親の預貯金や財産を把握している人はどのくらいいる?
Q1:親の預貯金や財産を把握していますか?
【画像:https://kyodonewsprwire.jp/img/202407093351-O3-55R8sBwz】
まずはじめに、親の預貯金や財産を把握しているかを質問したところ「把握している」と回答した人は全回答者300人中100人、ちょうど全体の1/3に留まった。
今回の調査対象である40~69歳男女の3分の2は自分の親の財産を把握していないことがわかった。
■親の財産を把握した際に取った確認方法は?
Q2:親の預貯金や財産をどのようにして把握しましたか?以下のうち、あてはまるものをすべてお選びください
【画像:https://kyodonewsprwire.jp/img/202407093351-O5-ylR8SJM8】
最初の質問で「親の預貯金や財産を把握している」と回答した方に、どのようにして親の預貯金・財産を把握したか、確認方法を教えてもらったところ、主な確認方法としては「親からの口頭での聞き取り(51%)」「自宅での通帳・証書の収集(43%)」が多い結果となった。
総じて、今回の調査では、子の親に対する財産確認は、口頭での聞き取りと家での資料収集程度、親子間で簡単にできる範囲の確認を行うケースが主流とわかった。
外部の相続・承継サービス利用や問い合わせ・専門家への依頼、遺言書やエンディングノートを活用するケースは比較的少なく、親の生前の財産確認に、一定の費用や手間、準備が必要となる方法は敬遠される傾向が見られた。
■親の財産を把握することになったきっかけ
Q3:あなたが親の預貯金や財産を把握することになったきっかけはなんですか?
【画像:https://kyodonewsprwire.jp/img/202407093351-O4-Tu9Ip154】
集まった財産把握のきっかけを内容で分類すると以下の通り。
【表:https://kyodonewsprwire.jp/prwfile/release/M106512/202407093351/_prw_PT1fl_DgZ6PWqR.png】
きっかけ最多は「親の終活や相続準備」
きっかけとして最多だったのは、親の終活や相続準備の流れで子が把握したパターン。
回答者全体の29%の方が「終活や相続準備として」を選んだ。
・親自身が相続を具体的に考え始めたため。(神奈川県・男性・46歳)
・終活の取り組み。(東京都・男性・49歳)
・親が高齢になり、親の方から伝えられた。(茨城県・男性・56歳)
・母親からだいたいのことは聞いていた。母がある程度の年齢になったときに母親の方から教えてくれた。(京都府・女性・53歳)
・父親が自ら一覧表にしてくれた。(北海道・男性・63歳)
将来の相続税を意識して親子で取り組むケースもあれば、親の方から自ら申し出て子に説明するケースもある。自覚的に相続準備に取り組む意識の強いグループと言える。
親の健康状態悪化も財産把握のきっかけに
把握のきっかけとして次に多かったのが親の死亡・認知症の発症など、親の健康状態の変化。回答者全体の18%がこのグループだった。
突然の病気や怪我で、親の健康状態が急に悪化した場合、必要から家族が慌てて財産確認するケースがある。中には、親の病状悪化や死亡に至って、はじめて財産把握の必要性に気づく方も少なくない。
・骨折で1人での生活が難しいと医師に言われ、施設に入れる事にした時に、初めて現金や貴金属の実態を知った。(東京都・男性・65歳)
・両親の認知症をきっかけに、資産を把握して生前贈与したり、資産を一つにまとめたりした。(神奈川県・女性・56歳)
・母が膝の具合が悪化してからATM等に行けなくなり、現金引出し等を引き受けるようになったから。(神奈川県・女性・55歳)
片親や祖父母、親戚の逝去がきっかけになることも
父母いずれかの片親や祖父母、親以外の親族が亡くなったことが財産把握のきっかけとなるケースも少なくない。
・祖父母の逝去がきっかけとなりました。(福岡県・男性・47歳)
・親戚がなくなった際に手続きに苦労をしたため。(東京都・男性・51歳)
・親の方から親類の葬式を上げた後、言ってきた。(大阪府・男性・40歳)
身近な人の葬儀の経験が、相続について考える良い機会となった形と言える。
その他、引っ越しやローン申し込みなど、親の契約手続きを子がサポートする流れで保有財産の確認を行い、把握するケースもあった。
■子が自分の財産を確認することに、親の反応は?
Q4:あなたが親の預貯金や財産を把握することに対して、親の反応はどのようなものでしたか?
【画像:https://kyodonewsprwire.jp/img/202407093351-O1-73611N3C】
・非常に協力的(48%)
・やや協力的(28%)
と、合計で76%、3/4以上の親が協力的な姿勢を示していたことがわかった。
■親の財産を把握して「よかった」の声が約8割!
Q5:親の預貯金や財産を把握できてよかったと思いますか?
【画像:https://kyodonewsprwire.jp/img/202407093351-O2-VXCQm6i8】
よかったと回答した方に、どんな点でよかったか、その理由を質問したところ、以下のような回答が多く寄せられた。
将来に向けた安心感・不安が軽減された
親の財産を把握することで、親の没後も含めて将来への安心感・不安軽減につながったという声が多々あった。
・将来的には、不安が少なくなった気がします。(佐賀県・男性・41歳)
・これからの生活の見通しがついた。(宮城県・男性・54歳)
・親も自分も安心できた。(滋賀県・男性・49歳)
親の財産を整理し把握できた
親の安全・安心に心を向けて、親の財産を整理・把握することを歓迎する声も見られた。
・負債がないことを確認できた。(大阪府・男性・60歳)
・存在は把握しているが、現状をよく知らない不動産のことがわかったから。(大阪府・男性・50歳)
・実際に持っているお金、貴金属などか分かった。買取り業者に騙されて、あるべき宝石、金が無くなっていた事実。(東京都・男性・65歳)
・入院や退院後のプランが立てやすくなったこと。(福岡県・男性・57歳)
・母親の今後の生活費を把握出来る。(東京都・男性・59歳)
高齢となった親の生活をサポートする上でも、子が親の財産状況がどうなっているか把握することは重要である。
相続の準備や手続きを進められる
親の財産を正しく把握することで、より具体的な相続対策・準備を進められるようになった点を満足として挙げた方もいた。
・相続手続きが起きる前にすることができて準備が整えることができたから。(神奈川県・男性・48歳)
・親族間でもめる要素が少なくなったと感じます。(福岡県・男性・47歳)
・相続税などの対策を立てやすくなった。(福岡県・男性・46歳)
・生前贈与ができた。(新潟県・女性・59歳)
・いざと言う時、手際よく預貯金や遺産を想像できるから。(大阪府・男性・40歳)
親の意思や考えを把握できた
財産確認のためのやりとりを通じて、親の意思や考えを確認して把握できたことを喜ぶ方もいた。
・親の意思をしっかりきけた。(東京都・女性・47歳)
・親が姉妹の一人は、信用できないからと、私に託されたので、安心感を与えてられた事。(神奈川県・女性・56歳)
・残された資産をどのように使っていくべきかお互いの考え方を共有できたこと。(愛知県・男性・49歳)
・自分の分も教えておくことができたので突然死しても大丈夫だと思えたこと。(大阪府・男性・42歳)
相続が事務的な難しい手続きとイメージされがちな一方で、財産に関する親子の対話を通じて、互いが自分の気持ちを素直に伝える良い機会にもなり得ることがわかる。
■親の財産を把握していない人、今後知りたいと思う?
Q7:今後近いうちに親の預貯金や財産を把握したいと思いますか?あなたの考えに近いものをお選びください
【画像:https://kyodonewsprwire.jp/img/202407093351-O6-m4DLk6jU】
肯定派
【表:https://kyodonewsprwire.jp/prwfile/release/M106512/202407093351/_prw_PT2fl_ducFLOVh.png】
否定派
【表:https://kyodonewsprwire.jp/prwfile/release/M106512/202407093351/_prw_PT3fl_o452z7GC.png】
と、肯定派と否定派が4.5%差で拮抗する、全体に大きく2分される結果となった。
■アンケート調査の詳細について
相続弁護士相談広場のWEBサイトでは、上記以外のデータ、アンケート回答者の生の声など、より詳細な内容をレポートにして公開しています。
https://agoora.co.jp/souzoku/souzoku/grasp-parent-property.html
■相続弁護士相談広場について
相続弁護士相談広場は、相続の悩みを抱える方のための情報ポータルサイトです。
遺産分割や生前贈与、相続放棄など、利用者の方が抱える相続の悩みと、各弁護士事務所の持つ特色のマッチングを重視したサイト設計が好評となっています。
また、遺産相続でよくあるトラブルや遺産分割の内容に納得できない場合など、相続に関わる問題をスムーズに解決するための様々なヒントを希望するユーザーにお届けします。
【参考】 今回実施したアンケート調査の主な設問内容
1.親の預貯金や財産を把握していますか?
2.親の預貯金や財産をどのようにして把握しましたか?
3.あなたが親の預貯金や財産を把握することになったきっかけはなんですか?知ることになった理由や事情、出来事を具体的に教えてください。
4.あなたが親の預貯金や財産を把握することに対して、親の反応はどのようなものでしたか?
5.親の預貯金や財産を把握できてよかったと思いますか?
6.前の質問で「親の預貯金や財産を把握できてよかった」と回答した方におうかがいします。特にどんな点がよかったと思いますか?納得・満足を感じている理由がありましたら具体的に教えてください。
7.前の質問で「わからない」と回答した方におうかがいします。今後近いうちに親の預貯金や財産を把握したいと思いますか?あなたの考えに近いものをお選びください
■サイト概要
サイト名 : 相続弁護士相談広場
サイトURL : https://agoora.co.jp/souzoku/
主なコンテンツ : 遺産相続でお悩みの方向けガイド・コラム・関連情報
■本件に関する問合せ先
株式会社Agoora
担当: 相続弁護士相談広場
窓口: https://agoora.co.jp/souzoku/contact
■会社概要
商号 : 株式会社Agoora
所在地 : 東京都杉並区高円寺南4-7-1 藤和シティコープ高円寺南302
設立 : 2011年4月
代表者 : 代表取締役社長 阿部 智生
企業URL: https://agoora.co.jp/
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