昔の本と今の本の違い
書店で売られている投資本には、資産運用対象、運用ノウハウなど多くの分野や投資法が書かれておりますが、最近の本は昔の本と違う傾向があります。
昔の本は情報収集や研究材料といった内容がメインでした。
インターネットがなかった時代は、情報そのものに価値があったのですが、現在はキーワード検索をすれば情報はすぐに入手できます。
単なる知識本だけでは、お金を払う価値はなくなったのです。
投資本の内容は2極化している
そのため今の本は、行動型、ノウハウ提供型など、本を読んだことで自分を引っ張り上げてくれる、新たな視点や発想をもたらしてくれるような本が多いです。
その一方で、投資本の内容は、一発当てて大儲け的な内容と、じっくり資産を増やそうとする内容の2種類に分けられます。
一発大当たり的な内容の本を読んでいる人は、自分自身も信用取引やFXなどで一気に儲けようと行動してしまいます。
逆に長期投資本を読んでいると、投資期間は一生というスパンで物事を考えていくようになるのです。
大儲け系ばかりインプットしていると、自分もそうなるので避けましょう。
リターンの大きい投資は良くて一発大当たり、その後はずるずる下げ続けるか、一発すら当たらず資産が減り続けて終わる場合が多いです。
投資で結果を出すためには、下記の5ステップがあります。
1. 準備 貯蓄から投資へ、本当に出来ていますか?
2. 知識 知識がなければ損をするだけ。ご注意を。
3. 実践 まずは少額投資から。ゆっくり進もう。
4. 変化 投資は経験や実体験がお金になる。
5. 成功 勝ちパターンを見つけよう。
以下、順番に解説していきます。
ステップ1. 準備
政府が掲げているスローガン「貯蓄から投資へ」あなたは本当に出来ていますか?
投資を躊躇する理由として、損をする恐怖があります。
安全資産の場合、決められた利息分だけ増えていくため安心感はあるのですが、利息だけではほとんど資産が増えません。
そして、利息はほぼゼロだという事実はわかりつつもリスク資産に投資する一歩が踏み出せない人が多いです。
まずは「心の準備」をしましょう。
ステップ2. 知識
投資を実践する決意ができた後、次のステップは知識を得ることです。
投資の詐欺事件は頻繁に起こりますが、無知と強欲が合わさると、最悪の結果が待っています。
ここまでに至らなくても、金融機関の営業マンの言われるがまま金融商品を買っていたら、増えるどころか大損していたというケースはいくらでもあります。
投資で成功するためには、知識武装すること。
知識がなければ損をするだけ。ご注意を。
ステップ3. 実践
損をするという恐怖を軽減することや、実際の取引を学ぶためにまずは少額投資から初めていきましょう。
そして分散投資を。
投資未経験者が一度の投資で大きく勝つことは、ほとんど不可能に近いです。
株価の変動や心理面からも、値動きで感情が左右されない程度の少額投資で、ゆっくり学んでいきましょう。
最初の投資が成功すれば、それでいいですし、例え失敗したとしても少額であればダメージは小さいです。
また、失敗から学ぶことで、次の成功を掴むことができます。
投資も受験や就職と同じです。
ステップ4. 変化
お金で成功するためには、実践による経験が知識よりも価値があります。
知識ももちろん重要なのですが、それに加えて実践を積み重ねることで、成功するパターンと失敗するパターンの違いに気が付いてくるはずです。
気づくためには、過去の売買や投資の結果を振り返ること。売買ノートを作りましょう。
ステップ5. 成功
勝ちパターンを見つけたら、それを繰り返すだけです。
色んな投資先に目移りしたり、より効率よく儲けようという気持ちもわかりますが、元本の増加とともに、資金は飛躍的に大きくなっていくので焦る必要はありません。
最後に
以上、株で成功するための5ステップを書きました。
2016年も残りわずかですが、2017年以降も資産の拡大を目指して頑張っていきましょう。(執筆者:坂本 彰)