岡山県は、9月3日に東京・新宿の京王プラザホテルで、同県が誇る酒造好適米「雄町」の魅力を発信する2つのイベントを開催します。
業界関係者向けの「岡山蔵元大集結~お江戸にまたまた、雄町どうさまです!~」と、一般参加も可能な「第15回雄町サミット」です。
「雄町」の酒米は1859年に岡山県で発見された日本最古の純粋培養品種で、「幻の米」と呼ばれるほど栽培が難しく、入手困難です。
しかし、その独特の味わいから多くの酒蔵に愛用され、近年では「オマチスト」と呼ばれるファン層も現れるほどの人気ぶりです。
業界関係者向けイベント「岡山蔵元大集結」では、県内14蔵が出展し、「雄町」で醸した日本酒の試飲会を実施。
また、「雄町の酒の魅力を米作りから考える」をテーマにしたトークセッションも行われます。参加者は各蔵自慢のお酒を試飲しながら、蔵元との情報交換ができます。
一般参加も可能な「第15回雄町サミット」では、全国120蔵から210点の岡山県産「雄町」で醸された日本酒が出品される予定です。
審査会や講演会が行われ、「雄町」の日本酒を堪能できる貴重な機会となります。
「雄町」は心白が大きく柔らかいのが特徴で、もろみの中で溶けやすいため濃醇な味が期待できます。
一方で扱いが難しいことから「杜氏泣かせの酒米」とも言われています。「雄町」を使ったお酒は、丸みのあるふくよかさや昔の米らしい野性味、幅のある複雑な味わい、長い余韻などが特徴とされています。
日本酒ファンはもちろん、日本酒に興味のある方にとっても、岡山が誇る「雄町」の魅力に触れる絶好の機会となりそうです。イベントへの参加を通じて、日本酒文化の奥深さを体験してみてはいかがでしょうか。