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マイクロアド Research Memo(1):2025年9月期中間期は想定を上回り進捗。通期業績予想を上方修正


*14:01JST マイクロアド Research Memo(1):2025年9月期中間期は想定を上回り進捗。通期業績予想を上方修正 ■要約

マイクロアド<9553>はデータとテクノロジーを活用して、顧客のマーケティング課題の解決を支援する企業である。同社の主力はマーケティングプロダクト「UNIVERSE」で、外部企業とメディアが保有する大量のデータを収集・蓄積、データから多種多様な特性を持つ消費者の購買行動を分析したうえで、顧客ごとに適切な広告配信を行っている。また、Webメディアにおける総合的な収益化支援を目的としたプロダクト「MicroAd COMPASS」などを提供している。海外子会社においてはデジタルマーケティングの総合的なコンサルティングサービスも手掛けている。

1. 2025年9月期中間期の業績概要
2025年9月期第2四半期(以下、中間期)の連結業績は、売上高が前年同期比15.5%増の8,185百万円、のれん償却費と株式報酬費を考慮した調整後営業利益が同20.5%増の513百万円、営業利益が同4.9%増の432百万円、経常利益が同4.9%減の397百万円、親会社株主に帰属する中間純利益が同91.5%減の27百万円となった。主力事業である「UNIVERSE」とコンサルティング事業の両方で売上総利益が増加し、それぞれ前年同期比14.8%増、11.0%増と順調に推移した。一方、生産性向上施策の一環として中国のオフショア開発拠点を清算し、その関連費用として約44百万円を特別損失として計上した。また、保有するログリー(株)株式の評価を見直し、約149百万円の減損処理を行った。売上高及び各利益段階の進捗は通期予想を上回っており、事業は好調である。「UNIVERSE」に加えて海外事業も高成長を維持し、収益基盤が拡大している。

2. 2025年9月期の業績見通し
2025年9月期の連結業績は、売上高で前期比9.4%増の15,004百万円、のれん償却費と株式報酬費を考慮した調整後営業利益が同37.1%増の514百万円、営業利益で同10.7%増の340百万円、経常利益で23.8%増の364百万円、親会社株主に帰属する当期純利益で同89.2%減の30百万円を見込んでいる。生産性向上を目的とした各種施策の順調な進捗を背景に、同社は通期業績予想の上方修正を実施した。売上高については従来予想を据え置いている。また、親会社株主に帰属する当期純利益については子会社の非連結化や清算に伴う特別損失の発生を織り込んでいるため、従来から変更されていない。

売上面では、「UNIVERSE」並びにインバウンド需要の回復を追い風とする海外向けコンサルティング事業がけん引役となり、増収を見込んでいる。利益面では、人員拡充に伴うコスト増や、(株)MADSの非連結化及び生産性向上を目的とした子会社清算に伴う一時的な費用、さらには前期に買収した(株)UNCOVER TRUTHに係るのれん償却費の影響を考慮している。引き続き新規サービスの立ち上げや生産性の向上によるコストの見直しなどの基盤強化に注力する方針である。

3. 中長期の成長戦略
同社は「アドテクノロジーの企業から、総合データカンパニーへ」というスローガンの下に、データ活用を軸とした中長期成長戦略を描いている。「データプロダクトの拡大」「新領域へのデータ活用」を基本戦略とし、業績の拡大と企業価値の向上を目指す。販売体制の強化と新製品の投入を継続的に実施することによって「UNIVERSE」の稼働アカウント数を増やし、人材投資によって付加価値の高い製品を継続的に生み出す質の高い人材プールを構築する。最終的には広告サービスという枠に留まらず、保有している膨大なデータや分析技術を活用して新領域の積極参入へつなげる。最近でもインバウンド関連の新規サービスや越境EC関連の新規サービス、「UNIVERSE」関連の新規サービスなど、市場投入を続けている。

■Key Points
・2025年9月期中間期は大幅増収。好調な事業展開が続く
・2025年9月期は上方修正、営業利益は前期を上回る成長を見込む
・既存事業の成長と新領域へのデータ活用によってさらなる成長加速を目指す

(執筆:フィスコ客員アナリスト 茂木稜司)

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