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半導体関連が下支えとして意識


 20日の日本株市場は、こう着感の強い相場展開が続こう。19日の米国市場は、来週に米中交渉を再開することが報じられたものの、中国が米国の一部要求に抵抗していると報じられ、高安まちまちの展開となった。

 その中で、グーグルは、ゲーム開発者向けイベント「GDC 2019」に合わせて発表会を開催し、新たなゲームプラットフォーム「Stadia」を公開。半導体のAMDが事業拡大を好感する買いから11%超の上昇となっており、半導体関連が下支えとして意識される。シカゴ日経225先物清算値は大阪比20円高の21390円。円相場は1ドル111円40銭台で推移している。

 祝日を控えていることもあり、積極的な売買は手控えられるため、引き続き狭いレンジでの推移になりそうである。米中交渉についても、改めて不安視する動きは限られるとみられる一方、来週からUSTR代表と米財務長官が北京を訪問し、中国の劉副首相と会談する見通しであり、売り方のポジション圧縮が意識される。

 また、米連邦公開市場委員会(FOMC)を見極めたいとのムードが強いとはいえ、売り材料にはならないだろう。そもそも足元での薄商いの中、様々な不安要因から積極的な買い方は不在であり、下へのバイアスは強まらないとみておきたい。FOMCでは年内の利上げ凍結の見方が一段と強まるとの思惑などが強まっているが、21日が春分の日の祝日で休場となるため、ポジションはニュートラルにする動きが中心になりやすいだろう。現在の需給バランスからは、売り方の買い戻しが下支えとして意識されそうだ。

 昨日の日経平均は小幅ながら3日ぶりの反落となったが、21500円処での底堅さは意識されていた。また、規模別指数では大型株指数のみが上昇しており、配当再投資に伴う需給面が支えた格好であろう。引き続きこう着感の強い相場展開が続く中、売り方の買い戻しや配当再投資による買いが意識されそうだ。


<AK>

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