
低気圧や湿った空気の影響により13日から14日にかけて広い範囲で雨や風が強まる。各地で寒暖の差が大きく、大阪・関西万博が開幕した大阪で14日、雷が発生する可能性もある。急速に発達した低気圧が大きな被害をもたらす「春の嵐」への注意も必要になりそうだ。
気象庁によると、13日午前10時現在、北海道や東北、北陸、東海、近畿、中国、四国、九州・沖縄の沿岸部を中心とした広い範囲に強風注意報が発令されている。東京では13日昼前から雨が降り、14日午後には雷の発生も予想されている。
13日の予想最高気温は東京15度、大阪17度、名古屋17度など。いずれの地点も前日より下がる。
政府広報オンラインは「春の嵐」の発生要因について「日本付近に北から入り込んでくる冷たい空気と南から流れ込む暖かい空気がぶつかりあって上昇気流が生まれ、温帯低気圧が急速に発達するため」と説明。台風との違いとして低気圧の中心から離れたところでも風が強く吹くことを挙げ、「被害の範囲が広がりやすい」としている。
2020年3月には「春の嵐」により、広い範囲で転倒などによる負傷者が出たほか、住宅の破損や停電、交通機関の乱れなどの被害が発生した。
一方、13日から14日にかけては西日本から南西諸島の広い範囲で黄砂の飛来が予想されており、気象庁は交通障害の発生に注意を呼びかけている。【斎藤文太郎】