2025年大阪・関西万博で海外から訪れる人たちと交流できるよう、世界10カ国のあいさつをタペストリーで紹介する企画展が大阪市立中央図書館(同市西区)の1階ホールで開かれている。入場無料、9月18日まで。
JICA(国際協力機構)関西が企画し、これまで奈良や滋賀県など関西地域で巡回展示してきた。会場には国別のタペストリーが掛けられ、各国に派遣されている青年海外協力隊員らが執筆、撮影した紹介文や写真がそれぞれ施してある。
例えば、エジプトのあいさつはアラビア語の「アッサラーム・アライクム(あなたの上に平安がありますように)」で、現地では「ワ・アライクム・サラーム」と返事することを紹介。他にも現地では「ガラベーヤ」というワンピースのような民族衣装を着ることや、米や豆で作られる「コシャリ」が国民食であることを説明する。
企画展の初日には、世界の民族衣装などを着られる子ども向けのイベントが1日限定で催され、夏休みの家族連れでにぎわった。近くから母親、妹と3人で訪れた小学4年の女児は「日本と違う国の言葉を知れて楽しかった」と笑顔を見せた。
JICA大阪デスクのトラン・ティ美佳さんは「万博はたくさんの国の人が来る貴重な機会。まずは現地のあいさつを知って交流するきっかけにしてほしい」と呼び掛ける。
問い合わせは大阪市立中央図書館(06・6539・3326)。【郡悠介】