藤井聡太王将が「攻め重視の手」解説陣、激しい戦いを予想 名人戦

　福岡県飯塚市の麻生大浦荘で21日始まった渡辺明名人（39）と藤井聡太王将（20）の第81期名人戦七番勝負の第4局（毎日新聞社、朝日新聞社主催）。後手番の渡辺名人は、同じく後手番だった第2局同様、4手目で△4四歩と突いて角道を止めた。

　第2局では、渡辺名人は左美濃囲いに組んで敗れた。どこで変化するか注目されたが、14手目で△4三銀と上がり、左美濃囲いには別れを告げた。これを見た藤井王将はわずか2分の考慮時間で▲3七銀と進出。解説の大石直嗣七段は「攻め重視の手です。藤井王将は先攻しようと考えているのでは。展開次第では1日目から激しい戦いも予想されます」と話した。

　渡辺名人は続く16手目で△3二金とし、雁木（がんぎ）の構えで迎え撃とうとしている。【新土居仁昌】