キャンプでの食事は、ただ食べるだけではなく、その準備と調理過程自体がまた一つの楽しみです。
パイナップルカレーやダッチオーブンを使った料理、パエリヤなど、自然の中で作るこれらのレシピは、アウトドアの魅力を存分に味わうことができます。
キャンプでバーベキューしかしたことがない方は、違った角度でキャンプの料理を楽しんでみましょう。
火を起こし、材料を切り、一緒に料理をする。そんな時間は、家族や友人との絆を深め、思い出に残るものとなるでしょう。自然の中での食事は、ただそれを食べるだけでなく、その場所と時間に特別な意味をもたらします。
だからこそ、キャンプでのバーベキュー以外の料理に挑戦することで、より豊かな体験を得ることができるのです。
この記事では、自分で簡単に作れる絶品料理7選をご紹介します。
パイナップルカレー
キャンプのカレーって定番ですよね。
見た目をこだわるだけで、完成したらテンションも上がるし味も最高だったら言うことないですよね。
パイナップルカレーは、甘みと酸味が特徴のエキゾチックな料理です。カレーにフルーティーな風味を加えたい時にぴったり。キャンプでの調理も簡単にできます。以下に基本的な作り方を紹介します。
材料(4人分)
- カレールー:1箱(約200g)
- 鶏肉(ももまたは胸肉):400g
- 玉ねぎ:2個
- パイナップル:1つ
- ニンニク:1片
- 生姜:1片
- ココナッツミルク:200ml
- ウスターソース:大さじ1
- サラダ油:適量
- 塩、胡椒:各少々
- 水:500ml(カレールーの指示による)
作り方
- 鶏肉の下処理:鶏肉は一口大に切り、塩と胡椒で下味をつけます。
- 野菜の準備:玉ねぎは薄切り、ニンニクと生姜はみじん切りにします。パイナップルは一口大の大きさにカットします。
- 炒める:鍋に油を熱し、ニンニクと生姜を炒め香りを出します。次に玉ねぎを加えて透明になるまで炒め、鶏肉を加えて全体に火が通るまで炒めます。
- 煮込む:水を加えて沸騰させたら、カレールーを入れてよく溶かします。ココナッツミルク、ウスターソースを加え、中火で10分程煮込みます。
- パイナップルを加える:パイナップルを加えてさらに5分程煮込みます。この時、パイナップルから出る自然な甘みと酸味がカレーに絶妙な味わいを加えます。
- 味を調える:味見をして、必要であれば塩や胡椒で味を調えます。
アドバイス
パイナップルを半分に切って、中身をくり抜きましょう。
くり抜いたパイナップルはカレーの中に入れて、残ったものを器として使います。
見た目も楽しめて、美味しいですよ!
ダッチオーブンを使った料理
ポトフ
ダッチオーブンで作るポトフは、野菜と肉がたっぷり入った温かいスープ料理で、キャンプの夕食にぴったりです。
シンプルな材料で作ることができ、野外での調理も簡単に行えます。 以下に基本的なレシピを紹介します。
材料(4人分)
- 牛肉(または鶏肉):400g
- ジャガイモ:3個
- 人参:2本
- ネギ:1本
- キャベツ:1/4個
- セロリ:1本
- 水:1.5L
- 塩:小さじ2
- ブラックペッパー:適量
- ローリエの葉:2枚
- にんにく:2片(つぶして皮を剥く)
作り方
- 準備:肉は大きくカットして大丈夫。ダッチオーブンでしっかりと柔らかくなります。ジャガイモは皮を剥いて一口大に、人参は輪切りに、ネギは斜め切りにします。キャベツはざく切りに、セロリは小さく切ります。
- 炒める:ダッチオーブンを中火にかけ、肉を入れて軽く炒めます。肉から出た脂で野菜も少し炒め、香りを出します。
- 煮込む:水を加え、 ローリエの葉とにんにくを入れます。 沸騰したらアクを取り除き、塩を加えて蓋をして弱火で30分ほど煮込みます。
- 野菜を加える:ジャガイモ、人参、セロリを加えて中火に戻し、再び沸騰させます。それから弱火にして蓋をし、野菜が柔らかくなるまで15分程煮込みます。
- 最後にネギとキャベツを加える:ネギとキャベツを加え、さらに5〜10分程度煮込みます。野菜がすべて柔らかくなったことを確認してから、ブラックペッパーで味を調えます。
アドバイス
あまり材料を細かくしてしまうと、溶けてしまうこともあります。
キャンプ飯なので豪快に入れてしまってOKです。
ダッチオーブンの料理って手が凝っていそうに見えて、簡単なのでぜひチャレンジしましょう。
ローストチキン
ダッチオーブンで焼くローストチキンは、ジューシーで香ばしく、キャンプの夕食にぴったりの豪華なメインディッシュになります。ダッチオーブンを使用することで、外はカリッと中はしっとりとした完璧なローストチキンを作ることができます。ここでは、基本的なローストチキンの作り方を紹介します。
材料
- 丸鶏(内臓取り除き、洗浄済み):約1.2kg〜1.5kg
- 塩:大さじ1
- 黒胡椒:大さじ1/2
- オリーブオイル:大さじ2
- にんにく:4片(皮を剥いてつぶす)
- ローズマリーまたはタイム(新鮮):数枝
- レモン:1個(半分に切る)
作り方
- 準備:ローストチキンを作る前に、 丸鶏を室温に戻しておきます。これにより、均等に加熱されます。
- 鶏の下処理:鶏全体に塩と胡椒をまんべんなく擦り込みます。腹腔ににんにく、ローズマリー(またはタイム)、レモンを詰めます。
- ダッチオーブンの準備:ダッチオーブンを予熱します。可能であれば、キャンプファイヤーやアウトドア用のオーブンを使って予熱し、約200度℃(400度°F)に熱します。
- チキンをセット:オリーブオイルを鶏の外側に塗り、ダッチオーブンに入れます。鶏の胸側を上にして入れると、ジューシーさが保たれます。
- 焼く:蓋をして、約1時間〜1時間30分、または鶏の内部温度が74度℃(165度°F)に達するまで焼きます。焼き上がりには、外側がきれいに焼けてカリッとしていることを確認してください。
- 休ませる:オ ーブンから取り出したら、10分程度休ませてからカットします。これにより、ジュースが肉の中に閉じ込められ、よりジューシーな仕上がりになります。
アドバイス
ダッチオーブンで作るローストチキンは、そのままのシンプルな味わいも良いですが、 お好みでグレイビーソースやハーブバターを加えても美味しいです。 キャンプの夜に、ぜひトライしてみてください。
こちらも材料を入れるだけ、簡単だけど豪華な見た目になりますよ!
アヒージョ
ダッチオーブンで作るアヒージョは、簡単でありながらガーリックの香り豊かな一品です。キャンプでの食事にぴったりで、パンにつけて楽しむことができます。以下に基本的なレシピを紹介します。
材料
- オリーブオイル:200ml
- にんにく:8片(薄切り)
- 唐辛子(乾燥):2本(種を除いて細かく切る)
- 海老:200g(殻を剥いて背ワタを取る)
- しめじ:100g(根元を切り落とし、小房に分ける)
- 塩:適量
- 黒こしょう:適量
- バゲット(または好みのパン):適量
作り方
- 材料の準備:にんにくは薄切りにし、唐辛子は細かく切ります。海老は事前に解凍しておき、水気をしっかりと取り、殻を剥き背ワタを取り除きます。しめじは小房に分けておきます。
- にんにくと唐辛子を炒める:ダッチオーブンを火にかけ、オリーブオイルをひきます。中火で温まったらにんにくと唐辛子を加え、じっくりと炒めます。 にんにくが金色になり香りが立つまで焦がさないように注意します。
- 材料を加える:海老としめじをダッチオーブンに加えます。全体にオリーブオイルが行き渡るように軽く混ぜ合わせます。塩と黒こしょうで味を調えます。
- 煮込む:蓋をして中火で5分程度煮込みます。途中で一度混ぜ合わせ、海老がピンク色になり、しめじが柔らかくなるまで加熱します。
- パンと一緒に楽しむ:アヒージョを火から下ろし、熱いうちにバゲットやお好みのパンと一緒にテーブルへ。パンにアヒージョのオイルをたっぷりとつけて楽しみます。
アドバイス
アヒージョは、 キャンプの夜に集まる仲間や家族と共に、食事を楽しむのに最適なレシピです。 シンプルながらも満足感の高い一品を、ぜひお試しください。
イカ墨のパエリア
イカ墨パエリアは、そのユニークな風味と見た目で、キャンプ料理を豪華に彩ります。ここでは、キャンプ場でイカ墨パエリアを作るための手順をご紹介します。
必要な材料
- イカ墨:4パック(市販のものでOK)
- 米:2カップ(パエリア用米が理想的)
- オリーブオイル:大さじ4
- 玉ねぎ:1個 (みじん切り)
- 赤ピーマン:1個 (みじん切り)
- にんにく:2片 (みじん切り)
- イカ:300g(身を輪切りにする)
- 海老:200g(背わたを取り除く)
- 鶏肉:200g(一口大に切る)
- トマトピューレ:1/2カップ
- チキンブイヨン:4カップ
- サフラン:少々(オプション)
- 塩と黒こしょう:各適量
- レモン:1個(くし形に切る、飾り用)
- パセリ:少々(みじん切り、飾り用)
手順の詳細
- 米の下準備: パエリア用米を冷水で軽く洗い、水気を切っておきます。
- ソフリートの作成: 中火にした深めのフライパンにオリーブオイルを熱し、みじん切りにした玉ねぎ、にんにく、ピーマンを炒めます。透明になるまで炒めたら、トマトピューレを加え、さらに数分間炒め合わせます。
- 具材の追加: 鶏肉、イカ、海老をフライパンに加え、全体に火が通るまで炒めます。この時点で イカ墨も加え、よく混ぜ合わせます。
- 米の追加と炊き込み: 手順3で炒めた具材に米を加え、全体が均一に混ざるように炒め合わせます。チキンブイヨンを加え、サフランも使用する場合は、ここで入れます。強火にして沸騰させた後、火を弱めて蓋をして20〜25分間、米が柔らかくなるまで煮込みます。
- 仕上げ: 塩と黒こしょうで味を調え、火から下ろします。レモンのくし形切りとみじん切りのパセリを上から散らして完成です。
アドバイス
少し手間がかかりますが、 キャンプで作ったらみんな驚きます。
キャンプでこんな料理できるんだねって、 感動してくれますよ!
アスパラとベーコンのパスタ
水に浸す方法
生パスタを用意します。 太めの生パスタや、通常より硬めの食感が予想されるパスタに適しています。
冷水に浸します。 パスタを完全に覆うように冷水に浸し、 30分から数時間置きます。この時、パスタがくっつかないように軽くかき混ぜると良いでしょう。
調理法
水に浸したパスタで作るアスパラとベーコンのパスタレシピをご紹介します。 水に浸したパスタを使用する方法は時間がないときや、すぐにパスタを茹でたい場合に便利です。 この方法では、パスタを予め水に浸しておくことで、調理時間を短縮できます。
材料(2人分)
- パスタ:200g(事前に水に1時間以上浸しておく)
- アスパラ:4本(根元を切り落とし、5cm長さに切る)
- ベーコン:4枚(1cm幅に切る)
- オリーブオイル:大さじ2
- にんにく:1片(みじん切り)
- 塩:小さじ1/2(調整してください)
- 黒こしょう:適量
- パルメザンチーズ:適量(お好みで)
- パセリ:(みじん切り、お好みで)
作り方
- パスタの下準備: パスタを予めたっぷりの水に浸しておきます。最低1時間、できれば2時間以上浸しておくと良いでしょう。
- アスパラの下処理: アスパラは根元を切り落とし、5cmの長さに切ります。太い場合は縦半分に切ると火が通りやすくなります。
- ベーコンの準備:ベーコンは1cm幅に切ります。
- にんにくのみじん切り: にんにくはみじん切りにします。
- パスタの茹で方:大きめの鍋に水を沸かし、浸しておいたパスタを入れます。通常の茹で時間よりも短く、約半分の時間で茹で上がります。茹で上がったらザルにあけ、水気を切ります。
- 具材の炒める:フライパンにオリーブオイルを熱し、みじん切りにしたにんにくを炒め香りが出たら、ベーコンを加えてさらに炒めます。ベーコンに火が通ったら、アスパラを加えて炒め合わせます。
- パスタを加える:茹で上がったパスタをフライパンに加え、全体が均一に混ざるように炒め合わせます。塩、黒こしょうで味を調えます。
- 盛り付け:盛り付けた後、お好みでパルメザンチーズやパセリを散らして完成です。
アドバイス
水に浸しておいた生パスタを使用することで、キャンプ場での水の節約もできます。 そして水に浸したことによって、乾燥した状態から茹でるよりも違う食感になります。
生麺のようなパスタになる のでぜひ試してみたください。
ステーキ
ダッチオーブンの蓋を使ってステーキを焼く方法は、キャンプやアウトドア料理の際に便利で、独特の焼き上がりを楽しむことができます。
ダッチオーブンの蓋は平らであり、鉄製のため高い熱伝導性を持ち、直火で使うグリルとしても機能しますよ。
ここでは、ダッチオーブンの蓋でステーキを焼く基本的な手順を紹介します。
必要な材料
- ステーキ肉(お好みの部位):2枚
- オリーブオイル:適量
- 塩:適量
- 黒胡椒:適量
- にんにく:2片(つぶして皮を剥く)
- ローズマリーやタイム(あれば):適量
準備
- ステーキ肉は室温に戻しておきます。肉が室温になることで、均一に加熱されやすくなります。
ステーキの焼き方
- ダッチオーブンの蓋を準備:ダッチオーブンの蓋を火にかけ、よく予熱します。 直火やキャンプファイヤーの上に蓋を置き、蓋の表面が十分に熱くなるまで待ちます。
- ステーキの調理前準備:ステーキにオリーブオイルを軽く塗り、塩と黒胡椒で両面をしっかりと味付けします。
- ステーキを焼く:ダッチオーブンの蓋が熱くなったら、ステーキを載せます。つぶしたにんにくと、お好みでローズマリーやタイムも一緒に蓋の上に置きます。
- 焼き加減を調整:ステーキの厚さにもよりますが、一般的には片面を3〜5分焼いた後、返して同じくらいの時間をかけて焼きます。中火程度で焼くのがおすすめです。
- 完成: ステーキが希望の焼き加減になったら、火から下ろし、数分間休ませます。 これにより、肉汁が落ち着き、よりジューシーなステーキになります。
アドバイス
バーベキューで焼く肉とは一味違う調理方法で作れば、テンションが上がります。
ダッチオーブンの蓋で焼くということで、キャンプ感がより一層出て楽しめますよ。
アウトドアでキャンプ飯を楽しもう!おすすめ7選
キャンプに行ったら、いつもバーベキューしている方は違う料理をしてみよう。
見た目以上に簡単に調理できるので、ぜひチャレンジしてみてください。
きっと周りのみんなも喜びますよ。
takibinex
余暇プランナー
キャンプで感じる自然との繋がりは、最初のソロキャンプから始まりました。その後、家族とのキャンプで得た共有の喜びは計り知れません。そんな私の体験をより多くの方にお伝えしたくて、これら記事を書きました。選び抜かれたキャンプ用品の紹介、自然の中で楽しむことができるアウトドア料理、そして訪れる価値があるキャンプ場などを丁寧にご紹介します。キャンプの楽しさを、記事を通じて皆さんと分かち合えたら嬉しいです。