古代、日本人は命を終えると魂が故郷の山に戻ると考えられてきました。
青森県の山奥に座るスピリチュアルな霊峰・岩木山。ここへ行くと、目に見えない非科学的な力というのがあるのだと思えます。
岩木山へは弘前駅からバスで40分走り、さらに山を登ります。時間と労力はかかりますがご利益抜群の霊峰と神様に会いに行きましょう。
青森のスピリチュアル神様・岩木山神社
スピリチュアルな感性を研ぎ澄ましてくれる霊峰
東北の霊峰、岩木山の山頂にほんのりと雪をかぶった美しく雄大な姿は、 まさに 津軽富士 という名前にふさわしいお山です。 この山を神体とし拝むような社殿を持つのが、古来東北の地で崇められてきた岩木山神社です。 「お岩さま」と呼ばれ、親しまれている岩木山神社は津軽の一の宮で、奈良時代の宝亀11年・780年の創建。 1200年の歴史 を持つ由緒あるこの神社は、 本州最北端 の鎮守様であり、室町時代には山伏たちが霊力を求めて修行に励む験道の中心地でもありました。
岩木山神社の歴史とパワー
その歴史からもわかるように、岩木山神社は、直感を研ぎ澄まし、霊的な感性を高めてくれるという気質を持っています。今でいうところの スピリチュアルな能力 を高めてくれる岩木山神社ですが、この能力は現実界を生きている人間には諸刃の剣にもなります。 それは、意識を研ぎ澄ませて澄み切らせていく力を拝殿から受け取ると、その結果いろいろなものの影響を受けやすくなりますが、そこには悪霊や邪気といったよくないものも含まれているからです。
そこで、よくないものは遠ざけ、岩木山神社の正しいパワーのみをきちんと受け取るために、 白雲大神のパワー をお借りすることをおすすめします。「白雲」という名の由来は岩本山の山頂がいつも雲で覆われているところからきており、「白いもの、つまり浄化」のパワーを持つ白雪大龍神のエネルギーが、悪霊や邪気などに対して守護の働きをしてくれます。
本殿の後は白雲大龍神のお社をご参拝し、二つの神が合わさることで、はじめて直感力を現実世界で活かすことができるといわれています。
さらに直感を研ぎ澄ますために、お手水（ちょうず）のところから流れてくるお水を、自分の頭にかぶったり、眉間にある第三の目のぼんのくぼにあてるのが有効とのことです。 龍の口から流れてくる水は、とても霊的でスピリチュアル、全身全霊を澄み切らせる働きがあり、祈りだけでなく水でも感性を澄み切らせることができる数少ない場所です。
たとえば透明な水晶玉を持って出掛け、お手水で洗ってくるのもよいでしょう。 自分の直感を取り戻したい ときに、ゆったりとした気持ちでその水晶を眺めたり、手のひらにのせてみて、そのパワーを呼吸とともに自分の中に取り込むことも非常に効果的といわれています。
岩木山・山頂の磐座のパワーを受け取る
日本の信仰で多くを占めるのが磐座（いわくら）信仰です。人々は古来、大地や石の結晶からさまざまなパワーを受け取ってきました。岩木山にも、その信仰の核ともいえる磐座があり、エネルギーを放っています。 本殿と白雲大龍神のお社、二社へのご参拝が終わったら、脇の道を奥へ抜け、岩木山山頂まで思い切って足を伸ばしてみるのもよいでしょう。
岩木山の標高は1,625m。体力に自信のある人なら4時間半ほどで登ることができるお山ですが、体力に自信のない人は、神社から車で30分走ったところに、リフト乗り場があるので、そこからリフトに10分ほど乗ります。降りてから、40分ほど歩くと岩木山の磐座が見えてきますよ。
ここは境内からは少し遠いですが、お山のパワーをより身近に感じることができるパワースポットです。 日常に疲れた魂を癒し、岩木山の神聖な大自然パワーを全身で受け取りましょう。ただし岩木山というだけあって、登山道には岩がゴロゴロしているので、靴や服装はしっかりと準備をして出掛けてください。
所在地、拝観料などの情報は公式ウェブサイト等をご確認ください。
山岳信仰と見えない力
日本には、古来人間が死んで肉体がなくなるとふるさとの山へ帰るという言い伝えがあります。津軽富士という霊峰にも、日本人としてたくさんのご先祖が帰っていることになります。そこで見えない力をもらい、また未来の人たちのために働くということを繰り返してきたといいます。
津軽には太宰治の生家もあります。ぜひ寄ってみてください。
kanomao
余暇プランナー
仏像と歴史好きな、社寺建築の仕事をしていたおじさんです。全国の社寺、仏像を見て回り、古代から戦国の時代を空想しています。 空想しすぎて小説を書き、文学賞もらっちゃいました。旅ライターと小説家の2刀流おじさんです。
