6月下旬に幕張メッセで開催された「TOKYO OUTDOOR SHOW2025」に、アウトドア好きから大人気の番組『PEAK HUNT 東野登山隊』のメンバーが集結。
特設ステージに登壇し、各メンバーが最も思い出に残っている山行を振り返るトークショーが開催された。

東野幸治 1985年に吉本興業からデビュー。バラエティ番組でのレギュラー出演やMCなど、さまざまな番組で活躍。富士登山をきっかけに、庄司智春(品川庄司)、木村卓寛(天津)、ディレクター椎葉宏治らと東野登山隊を結成。
庄司智春(品川庄司) 相方の品川祐と品川庄司を結成。筋肉芸人として人気を博し、『水曜日のダウンタウン』など数々のバラエティ番組に出演。YouTubeチャンネル「庄司智春チャンネル」ではキャンプの様子を投稿するなど、アウトドア派としても知られる。
木村卓寛(天津) 1999年、向清太朗(現・天津飯大郎)と天津を結成。2021年に岩手県に移住。岩手朝日テレビの情報番組『GO! GO! いわて』でメインMCを務める傍ら、YouTubeチャンネル『天津木村のてんきむチャンネル』でアウトドアに関する動画を配信している。
『PEAK HUNT 東野登山隊』ってどんな番組?

『PEAK HUNT 東野登山隊』は、2019年より映像配信サービス「FANYチャンネル」を中心に配信されている、登山ドキュメンタリー番組。現在のメンバーは東野幸治、庄司智春(品川庄司)、木村卓寛(天津)、椎葉宏治(演出/ディレクター)の4人。
いままで「シーズン11」まで配信され、立山連邦、赤岳、剱岳など各地の名峰に登頂。全長約120kmの塩の道トレイルにも挑戦している。
見所は4Kドローンを駆使したダイナミックな映像と、過酷な自然に対峙するメンバーたちの奮闘、バラエティでは観ることができないリアルな会話のやりとりなど。
ちなみにメンバーたちが揃い、イベントでトークショーをするのは、今回が初となる。
東野登山隊、初のトークショーを開催!

「アウトドアのイベントに、1番脚が白いオトコがやってきていいのかっていう。でも一応、真剣に登山していますので、今日はその楽しさや魅力みたいなものを、お伝えできればと思います」という東野さんの挨拶でトークはスタート。
まずは木村さんに誘われて東野さんが初めて富士山に登ったことをキッカケに、少しずつレベルを上げていき、それが番組になったこと、途中から庄司さんもメンバーに加わった経緯などを紹介。

さらにネパールで作ってもらったという、お揃いの登山ベストの機能性について語り合う3人。豊富な収納力を誇り、水筒からバグネットまで素早く取り出せるため、めちゃくちゃ便利なんだとか。
そして、いままでの登山のなかで、それぞれが思い出に残っている山行をピックアップ。そのときの映像を見ながら、選んだ理由を話してもらう。
「高所恐怖症だけど、命懸けで崖を降りました」(木村)

まず、木村さんが選んだのは、シーズン3で挑んだ『妙義山編』。下山をするために断崖を降りていく、かなりハードなシーン。
木村「ボク、高所恐怖症なんですけど、そんな人からしたら非常に難易度が高いところが妙義山にありまして。“鷹戻し”っていう、鷹も戻ってしまうと言われるくらいのすごい崖なんです。
ほぼ垂直の鎖場なんですけど、そこをボクが命懸けで降りたんですよ。それでちょっと感極まってしまったシーンです」

会場のスクリーンには、実際に当時のシーンが流されたが、ドローンを効果的に使った大迫力の映像と共に、鎖を握って果敢に断崖を降りていく木村さんの姿が。

木村「このあとに、メインの東野さんが降りてこられたんです。でもボクが泣いてしまったのもあり、東野さんが降りてきて言われたのが、“4台カメラあって、3台が木村くん撮ってるやん! 俺1台だけやで!って(笑)」。
東野「あった、あった!(笑) でも映像綺麗ですよね。懸垂下降とか、登っていくところドローンで撮ると、すごいことをやっているように見えるんですよ」
木村「やってるんですよ!(笑) やってるんですけど、よりすごく感じられるんだと思います」
「山の景色を見て、初めて自然と涙が……」(庄司)

続いて、庄司さんが選んだ名シーンは、シーズン6の『北アルプス「鹿島槍ヶ岳〜五竜岳」縦走編』。
庄司「コロナから復帰したばかりで、体力的に心配ななかでの縦走だったこともあり、しんどかったんですよ。それで初めての経験なんですが、山の景色を見て自然と涙が出てしまって……。
それでパッて横を見たら、木村くんが僕の涙に触発されて、もらい泣き。しかも椎葉さん(ディレクター)まで、もらい泣き。で、東野さんを見たら、ヘラヘラ笑っていたっていう(笑) その素晴らしいシーンをご覧ください」

早速、問題のシーンを再確認。後立山の最難関ルートをアタックしている最中に、雄大な自然を前にして感極まって、涙を流す庄司さんや木村さんがスクリーンに映し出された。

そして、その隣で「なんで、涙出てこーへんねんオレ」と、言いながら笑っている東野さんの姿も。
庄司「これ、みんなで泣いて、もう一息がんばろうってところなんですよ!」
木村「そうです、そうです!」
東野「オレも空気分かるから、泣きたいけど、涙が出てこんのよ!(笑)」
「赤岳に冬に登って登山家の気持ちになれた」(東野)

最後は東野さんが選んだ名シーン。それはシーズン2で挑戦した冬山登山の『赤岳編』。自身にとって初めての厳冬期の登山だったとか。
東野「2900mくらいある赤岳に冬に登ることができて、やっぱりジブンのなかでなんとなく、半人前やけど登山家の気持ちになれたっていう。それがちょっと誇らしかったというか……」

スクリーンには、マイナス20℃で強風が吹き荒れる赤岳に登頂した際の映像が流れ、雪山ハイクに必要なギアや、求められるスキルなど、経験者ならではの話題に。

その流れで、シーズン10 『残雪期 岩手山編』の映像も少し観ることに。そこには下山時に東野さんが無言で雪の山肌をスルスルと滑り落ち、滑落しそうになる衝撃的なシーンが……。
庄司「これはヒヤッとしましたね……」
木村「ガイドさんがキャッチしていなかったら、多分骨折してましたよ!」
東野「……あのね、芸人さんがオフで事故るときって、こんなにリアクションが小さいんですよ(笑)」

その後は、登山での安全性について本気で語りあう3人。「反面教師にしてほしいです」という東野さんの言葉もあったが、登山の魅力や危険性をわかりやすく伝えてくれるトークショーとなった。
登山隊のメンバーよりコメントが到着。

トークショーを終えたばかりの登山隊メンバーからコメントが到着した。まだまだ3人の挑戦は続きそうなので、今後展開からも目が離せない。
「お疲れ様でした。初めての東野登山隊で庄司くんと木村くんとイベント参加させてもらって、楽しかったです。なんか本当に早く登山行きたくなりましたし、もっと世の中の人に、安全に登山を楽しんでいただきたい、という気持ちになりました。またこういうイベントに呼んでいただきたいなと思います。ありがとうございました!」東野幸治
「みなさん本当に多くのお客さん集まっていただいて、しかも配信で番組を見てくださっている方が多いように感じました。反応もすごくよかったので、うれしかったですね。次に登る予定の山は結構ハードなところなので、今日のことも励みにして、がんばりたいと思います!」庄司智春(品川庄司)
「いろいろと思い出話ができて楽しかったです。もう1度、ジブンでもシーズン1から見直したくなるような内容だったと思います。実際に観てくださっている方々が、ライブで映像に反応してくださるのも、気持ちよかったですね。これからもがんばって登っていこうと思いました。ありがとうございました!」木村卓寛(天津)
Photo/Fumihiko Ikemoto
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