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ラン×ゴミ拾いのアクティビティ。安田美沙子も実践する「プロギング」のススメ。


6月下旬に3日間に渡って幕張メッセで開催され、今年も大盛況だったアウトドアの祭典「TOKYO OUTDOOR SHOW2025」。

外遊びのあらゆる魅力が詰まったイベントとして多くの来場者で賑わうなか、とても人気が高いコンテンツが特設ステージで行われたトークショー。

安田 美沙子 タレント、ランナーとして幅広く活躍。2男子の母。日本の伝統技術とコラボレーションしたブランドfour o fiveのCEO、”日本の良いもの発見隊!”として日本の伝統や文化を広めるプロジェクトkatadori-カタドリを立ち上げる。食育インストラクター、健康食コーディネーター、ランニングアドバイザーの資格を取得。食育団体ChefooDoに所属し活動。著書『安田美沙子のRunから始まる笑顔な暮らし 美・食・走るーーー私のゆる楽しい日々の習慣~』(小学館)も好評発売中。

外遊びや環境をテーマにさまざまな著名人が登壇するなか、タレントやランナーとして活躍する安田美沙子さんもステージに登場。

京都の老舗漆屋の堤 卓也さん、元プロサーファーの水野亜彩子さん、アースデイ東京の河野竜二さんと共に「日本の風土がもたらす、ウェルビーイング」をテーマにしたディスカッションを開催した。

ウェルビーイングとは、“幸福”をテーマにした研究であり、身体的および精神的な充実感や、社会的な繋がりが健やかで、満たされた状態にあることを指すキーワード。

ウェルビーイングを感じたアウトドア体験。

じつはアウトドアとも繋がりが深く、自然と触れ合うことで人々の幸福度が格段に向上することが、英国の研究によって明らかになっている。

今回、ステージに登壇したのは、そんなウェルビーングを実感しながらアクティブな活動や、新たな挑戦をしている人たち(アースデイ東京の河野竜二さんは司会進行)。

「日本は素晴らしいって、走りながら思います」

安田さんは、ランニングを始めて17年目。今年もフルマラソンに2回も出場するなど、ランカルチャーにどっぷり浸かっている。

ウェルビーイングを感じたアウトドア体験をテーマにしたトークでも、今春に参加された「長野マラソン」のことを、写真と共に紹介。

安田「長野マラソンは初参加だったんですけど、走るとその土地のことが1番よくわかるんですね。例えば、善光寺の前はこんな下ってるんだとか。

それで長野の中心地を抜けると、ずっと河川敷のコースで、菜の花や桜がいっぱい咲いていて、すごく綺麗なんですよ。走っているから暑いしツラいけど、その自然に癒されました」

「フルマラソンって全国各地で開催されているんですけど、走ることで、その土地のことを知ることができるし、前日入りして、現地の食べ物を口にしたり、お寺や神社にお参りすることもあります。

それで、日本って素晴らしいなって、いつも走りながら思うんですよ。肉体的にも精神的もすごく充実できるし、幸福な達成感もあるから、そうした経験は、ウェルビーングに繋がるのかなと思いました」

“日本の良いもの発見隊”をスタート。

走ることで、各地域の魅力を心と身体で感じてきた安田さん。そんなアクティブライフと並行して、新たにスタートさせたのが「katadori (カタドリ)」プロジェクト。

安田「象徴の“象”という文字は、象る(かたどる)と読めるんですよ。日本には昔から素晴らしいものがいっぱいあるから、日本人のアイデンティティを大事にして、良いものを再発見していくプロジェクトです。

簡単にいうと、“日本の良いもの発見隊!”ですね。母として子どもたちに、小さいときから、旧きよきモノを好きなってもらい、大事にして守ってほしい。それを楽しく学べるような企画や活動をしたくて立ち上げました」

今後は全国各地の老舗工房を訪れ、その魅力を発信していきたいとのこと。伝統工芸の職人たちとのコラボレートも期待できそうだ。

美しい景色を守る、プロギングも実践。

その一環として、新たに取り組みはじめたのが、日本の原風景を守る活動の「プロギング」。

安田「ちょうど今日の午前中に、ジョギングしながらゴミ拾いをする“プロギング”を初開催してきたんですよ。大人と子どもが30人くらい集まったんですけど、私はランをしていることもあり、走り方を教えさせてもらいました。

みんなで軍手をしてトングを持って街中を走るんですけど、拾ったゴミのことを成果物っていうんですね。それもあってか、子どもたちは宝探しのようにゴミ拾いを楽しんでくれて。みんな顔がキラキラしていているんですよ。

トータルで3kmくらい走ったんですけど、ゴミ袋4袋分くらいのゴミを拾うことができました」

プロギングは、スウェーデン発祥の新たなフィットネス。走ることで健康になり、ゴミを拾うでことでエコに繋がる、身体と環境の両方に優しいアクティビティともいえる。

安田「やっぱりランとゴミ拾いがセットになるっていうのは、素晴らしいですよね。普通に走るだけでも、ゴールした後って、みんなすごくいい笑顔になるんですよ。それでいて、街も綺麗になるから、とてもハッピーな気持ちになりますよね。

子どもたちも、なんでこんなにゴミを捨てるんだろうとか、楽しむだけでなく、いろんな気持ちを持ってくれました。この活動は今後も継続的に続けていきたいと思います」

今後、安田さんも携わるプロギングに参加してみたい人は、「katadori」のイスタグラム(@katadori.japan)をチェック。イベントの詳細や告知を配信してくれるとか。

安田「今回は初めての試みだったので、まずは知り合いや友だちに声をかけさせてもらったけど、今後は「katadori」のインスタで告知したいと思っています。みなさん、フォローもよろしくお願いします!」

漆の魅力やエコロジーなイベントの情報も。

堤 卓也 明治42年創業の漆屋の4代目。採取された漆樹液から受け継がれてきた伝統工法や、新たに開発した高分散精製工法を駆使し、文化財修復や伝統工芸など現場のニーズに合わせた様々な漆を作りだす。1万年前から日本の風土で使われてきたサステナブルな天然素材「漆」を、次の時代に継承するべきものとして、「SURF×漆」「BMX×漆」「SKATE×漆」など伝統の枠に囚われない漆の可能性と、植栽の輪を広げる活動を進めている。

いっしょに登壇した、堤さんは漆の魅力を語りつつ、新たな可能性や次世代に繋げる活動を紹介。なかでも漆を塗ったサーフボードは、会場でも話題となっていた。

「漆が持っている、本当の価値を伝えたい」

「漆器は、扱いが難しそうなイメージがありますが、じつは丈夫で抗菌性にも優れ、修理しながら長く使うことができます。僕は素材としての漆の本当の魅力も伝えたくて、サーフボードやスケートボードに使ったりしています」

その歴史は古く、縄文時代から人類は生活なかで漆を使ってきましたが、僕が生きている世代だけでも、生産量が500トンから23トンまで減っているんですよ。

そんななかで、漆という素材を後世に伝え、残していくために、いろんな活動をしています」

そうした活動が、15年で育つ漆の木を植栽する事業や、化学的なアプローチなど。自然に優しいサステナブルな素材として漆を研究しつつ、“15年先を考えたものつくり”を実践している。

「最大限にエコを意識したイベントを開催」

水野亜彩子 2009年若干15歳、当時女子プロサーファー最年少記録でJPSAプロ公認を取得し、ルーキーオブザイヤーに輝き国内外問わず数々の試合を転戦。2011年に高校生でJPSA優勝、その後年間ツアーランキング2位になる。日本代表としても世界戦にも4度出場。選手時代にコンディショニングとして行っていたピラティスの資格を取得。選手引退後はサーフィンのコンテストの解説、ピラティスインストラクター、サーフライダーファウンデーションジャパンのディレクターとして活動中。

そして水野さんは、自身がディレクターを務めるサーフライダーファンデーションジャパンが開催しているイベントを、ウェルビーングが実感できるアウトドア体験として紹介。

水野「今年で4年目になる『カーニバル湘南』というイベントになります。昨年から、私が育った鵠沼にあるサーフビレッジで開催しているんですが、最大限にエコを意識した内容になっています。

例えば、マイ食器やマイボトルを持ってきてもらい、フードトラックも石油燃料を使わずに営業してもらったり、ゴミを出さないことも心掛けていて、ゴミ箱も設置しないんですよ。

海が近い自然の中で、身体的も精神的にも、そして社会的にもゴミを捨てないとか、自分のなかでちょっとポジティブな気持ちになれる瞬間でした」

ウェルビーイングの定義のひとつに、社会に還元できる利他的な要素がある。こうしたイベントを続けていくことも、人々の幸せに繋がっていくのかもしれない。

トークショーのテーマとなった「ウェルビーイング」は、ライフスタイルが多様化する現在において、今後さらに注目が高まると言われている、とても大切なキーワード。

アウトドアとも親和性が高いので、外遊びを楽しむなかで、ちょっと意識してみては?

「トレランにも挑戦してみたいです!」

トークショーを終えたばかりの安田さんは、これから会場を回る予定。そこで、どんなブースに興味があるか聞いてみた。

-トークショーおつかれさまでした。

「おつかれさまです。ありがとうございました!」

-これから会場を見て回るとのことですが、なにか気になるアイテムとかありますか?

「個人的にはコーヒー関係のグッズが好きなので、そのあたりとか。あとアウトドアのウエアやキャンプギアも気になりますね。なにかランで使えるものがあるかなって」

-ランカルチャーと近い部分としては、今回はロングトレイルのブースも充実しています。

「トレイルもいいですよね。じつはこれからトレランにも挑戦してみたいと思っているんですよ。フルマラソンを経て、そこに辿り着くって聞くけど、先日、家族で高尾山に行ったときにも、走りたい!って思っちゃって(笑)。」

-トレランもいいですね。トレイルのブースも、ゆっくり見て回っていただければ。

「そうですよね。トレイルのブースやキャンピングカーあたりも回ってみます。それと、ワンちゃんもいっぱいいるって聞きました。みなさん、バギーに乗せていらっしゃるみたいなので、それも見させていただきたいですね。いろいろと楽しみです!」

Photo/Fumihiko Ikemoto

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