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ジムニーファンたちのキャンプスタイル。こだわりギアや技ありテクが満載!


近年、日本でのアウトドア体験として人気を博しているオートキャンプ。その中でも注目されているのが、スズキのジムニーという車種を活用したキャンプです。ジムニーファンたちが集うイベント"GO OUT JIMNY CAMP"が2025年に初開催され、ここではジムニーの特性を活かした多様なキャンプスタイルが披露されました。 ジムニーオーナーたちは、個別のスタイルでキャンプサイトを設営し、特に工夫されたテント選びや車のカスタムが紹介されました。例えば、パノラミックルーフを活かした高スタイルのソロサイトや、ヴィンテージテントを用いた家族でのアウトドア生活。また、車内外の連携が取れたテント配置スタイルも注目されています。 参加者たちは各自の好みに合ったジムニーとギアを選び、自分だけのアウトドア体験を楽しんでいました。ジムニーの特性を最大限に活用することが、キャンプの新たな楽しみ方として提示されています。

昨今の日本のキャンプの主流となっているのが、クルマを用いたオートキャンプ。人の移動と荷物の運搬手段がクルマの本質ですが、それ以上の価値を見出し、充実したアウトドアカーライフを送っているキャンパーさんも少なくありません。

今回は、オートキャンパーたちの間でも、とりわけ人気の高い車種、スズキのジムニーにフォーカス。オーナーさんたちに取材し、ジムニーの魅力やキャンプでの工夫について、話を伺ってきました。

ジムニーキャンパーたちの祭典、GO OUT JIMNY CAMP

取材を敢行したのは、2025年3月15日(土)〜16日(日)にかけて初開催されたキャンプイベント「GO OUT JIMNY CAMP」。会場は、静岡県・浜名湖に浮かぶ人気のフィールド、渚園キャンプ場

当日は、愛車と共にキャンプをしに来た方や、出展されたショップでの買い物や、アーティストたちによるライブを楽しむ方で賑わっていました。

個性あふれるオーナーたちのジムニーとサイト

ジムニーにフォーカスしたイベントということもあり、会場にはディーラーや、カスタムショップのデモカーも集結。参加者たちの自慢のカスタムジムニーが並び、コンテストも行われました。そして、オートキャンプサイトには、たくさんのジムニーオーナーたちが、各々のスタイルでサイトを設営。

ここからは、なかでも個性や工夫の光るオーナーさんたちのジムニーサイトを5つ紹介していきます。

レアなハイルーフモデルを活かした、技ありハイスタイル。

まずは、パノラミックルーフと呼ばれるハイルーフ仕様の珍しいジムニーに、ピンクのスクエアタープを接続して、ミニマルなソロキャンプサイトを築き上げていたこちらのオーナーさんから。ジムニーに合わせた、アイテムの色や高さ選びがポイントです。

CAR:JIMNY JA11 EC(1991年式)
OWNER:ヒゲさん

JA11型ジムニーを乗り継いできた生粋のジムニーラバー。休日にはキャンプだけでなく、釣りやハイキングにも繰り出すアクティブ派。道具や食、ファッションにもこだわりあり。

「このハイルーフタイプのJA11ジムニーは、3年前に一目惚れして購入しました。JA11型ジムニーは、デザインと乗り味が好きで、これで3台目。前のオーナーさんが大事に乗られていたのか、約30年落ちにも関わらず状態良好でした。ワンオフされたと思われるルーフラックも気に入っています。」

「今日はソロですが、普段は奥さんと愛犬とキャンプに行くことが多いです。ロースタイルだと、テーブルの上にあるものを愛犬に食べられてしまうので、ハイスタイルになりました(笑)。春夏の晴れた日は、テントを張らずにこのままコット泊したりしてます。」

「スクエアタープは、ジンダイジマウンテンワークスの『PBタープ 10×10』。このジムニーに合うかなと思いピンクを選びました。タープポールもホイールに合わせてイエローゴールドをチョイス。ジムニーのルーフへの取り付けは、強力な吸盤付きのフックを使っています。タープの辺に沿って19個のループがついていて、ストレッチの効く素材なので、こんな変則的な張り方をしても綺麗に設営できるのがいいですね。」

「昨日の夜、タープが倒壊するほどの風が吹いたんですが、そういう時は潔く撤収します。物の量も少なめで、ファニチャーもパッと折りたたみ展開できるものを選んでいるので、急な撤収もそんなに大変じゃありません。フットワークの軽さもこのレイアウトの気に入っているポイントのひとつです。」

タープ下にハイスタイルの家具を置いても天井の低さを感じさせないのは、ハイルーフのジムニーだからこそ。このスタイルなら、設営撤収が早そうなので、キャンプに出かける頻度も多くなりそうですね!

雨の日もこれなら快適。カーサイドオーニングとロッジ型テントのコンビネーション。

続いては、ヴィンテージ感漂うロッジ型テントと、フェイスやルーフ周りなど、各所をカスタムされたジムニーでコンパクトかつ快適そうなこちらのサイトにフォーカス。この日は、惜しむラクも天候は雨模様でしたが、そのなかで生まれた工夫とレイアウトがあったようです。

CAR:JIMNY JB64(2023年式)
OWNER:ぽすさん

「ジムニーでアウトドア×旅ライフ」をテーマに、ジムニーとクルマ旅の魅力を発信するインスタグラマー。2人のお子さんとともに家族で愛車のカスタムジムニーで日本各地を巡る日々を送っている。

「このジムニーは2年前に納車されて以来、カスタムを繰り返してきた私たちの旅の相棒。子どもたちも成長してきて、ラゲッジが手狭になってきたので、ルーフにボックスを乗せて積載を増やしています。旅先のラフなフィールドから、街の狭い路地までガンガン走れる足回りとコンパクトさがこのクルマの魅力ですね。」

「テントは、ヴィンテージテント専門店、パジャマムーンのオリジナルテント「BAU」を愛用しています。フロアが四角いので、狭めの区画サイトでもジムニーと一緒に配置しやすいです。ファニチャーは、大好きなブランドオールドマウンテンのものを中心に気に入ったものを集めました。」

「重宝しているのがジムニーに取り付けた、ライノラックのカーサイドオーニング。タープよりも短時間で簡単に展開できるので、日差しの強い日や雨の日に重宝してます。今日は雨だったので、思いつきで、展開したカーサードオーニングに位置合わせしてテントを設営してみたら、高さもぴったりで、いい感じのレイアウトになりました。」

「雨に濡れずに、クルマのなかのものを出し入れできるうえ、オーニング下にいても、両サイドがテントとクルマに守られているので、多少雨が横から降っても大丈夫なところがいいですね。こうやって新しいレイアウトを見つけたときはうれしくなりますね!」

さまざまなテントを使いこなし、高い頻度でオートキャンプを繰り返してきたポスさん夫婦。その日のシチュエーションに合わせて臨機応変にレイアウトの工夫を楽しむスタンスが、長年キャンプを飽きずにエンジョイする秘訣のひとつなのかもしれませんね。

トンネル型テントをテールゲートに連結。クルマとリビングのシームレスさが勝手良しな、車中泊スタイル。

こちらのサイトは、バックドアにトンネル型のシェルターテントを連結。使い勝手の良さそうなキャンプスタイルを作り上げていました。

ジムニーと相性抜群のテントのチョイスや、こだわりの車内空間など、お手本にしたい見どころ満載です。

CAR:JIMNY JA11(1995年式)
OWNER:JIMZOさん

キャンプギアとクルマのカスタム、DIYを楽しむ、ジムニーキャンパー。週末は、ジムニー仲間たちとツーリングやイベントに参加し、充実したカーライフを送っている。

「このジムニーは約3年前に購入して以来、自分が好きなレトロなスタイルを目指してカスタムを続けてきました。ルーフラックやドアのヒンジなどをシルバーのパーツで統一してアクセントにしています。カスタムパーツがとにかく豊富で、クルマを自分好みに弄る楽しさは、このクルマならではの魅力ですね。」

「テントは、ミニマルワークスの『VハウスM』」を連結して使っています。この組み合わせは、ジムニーの動画を配信するYoutuber、ゆきちさんのチャンネルで知り、導入してみたんですが、これが最高!ジムニーのバックドアの高さとテントの入り口の高さがぴったりで、カーサイドタープのように使えるんです。テントさえ立ててしまえば、雨でもテント以外のものを濡らすことなく設営撤収できて便利です。テントのホワイトカラーは、愛車に合わせてをチョイスしてます。」

「車中泊スタイルなので、テントと直結できるメリットは自分にとって大きいですね。雨の夜、トイレに行くとき、靴の脱ぎ履きで濡れる心配もないですし。車内は、木材でDIYしたものや、個人の作家さんのレザー製のアイテムで自分好みにしています。」

大人の秘密基地感あふれる車内や、レイアウトから、クルマ旅の楽しさが伝わってきた、JIMZOさんのサイト。人気の車種だけあって、サードパーティ製のカスタムパーツや、有益な情報を配信しているYoutuberさんや情報サイトが充実してる点も、ジムニーの大きな魅力です。

クルマもギアも推しブランドで統一。完成された世界観を楽しむ。

こちらは、人気アウトドアブランド、neru design works(ネルデザインワークス)によるプロデュースのもと、JA11型ジムニーを専門に取り扱う静岡のファクトリー、エムエステックがカスタムした特別な一台。

同ブランドとジムニーをこよなく愛するオーナーさんにその魅力を伺ってみました!

CAR:JIMNY JA11 ネルデザインワークス・エディション(1995年式)
OWNER:kosihikaruさん

オートキャンプとガレージブランドのアイテムを愛するジムニーキャンパー。道具は本当に良いと思ったものを最低限持っていくスタイル。

「ネルデザインワークスのアイテムにハマったきっかけは、デザインに一目惚れて購入した鉈でした。人気アイテムゆえ、高倍率の中での抽選だったので、運よく購入できたときはうれしかったです。これは何かの縁だと思い、こつこつアイテムを集めてきました。デザインや機能はもちろんなんですが、ものづくりへの情熱やストーリーにグッとくるんですよね。ファンになって数年、気づいたらクルマまで、ネルデザインワークス仕様になっていました!」

「ネルデザインワークスのドーム型テント『CAVE』は3年前に手にして以来、サイトの主役です。1人でも設営しやすくて、風に強いところが気に入っています。ソロでちょうどいい大きさで、ジムニーの横に並べたときの佇まいもいいんですよね。」

「あらかじめ煙突を通すためのホールが設けられていて、かんたんに薪ストーブがインストールできるので、冬の寒い日も重宝しています。他の道具もクルマと同じ、ネルデザインワークスのアイテムを中心に集めました。今後も長く使っていきたいですね。」

お気に入りのブランドのアイテムで統一するのもスタイルのうちのひとつ。ブランドの完成された世界観に身を任せるのも一興です。

クルマとテントのカラーがベストマッチ。ジムニー&ラジコン愛あふれる、ツウ好みなサイト。

最後は、ポップな色使いとたくさんのジムニーのラジコンに目を奪われたこちらのサイトを紹介。ただならぬジムニー愛と、趣味に夢中になる大人の素敵さに要注目です!

CAR:JIMNY JA71ターボ(1988年式)
OWNER:Camp5.7さん

2台のジムニーを所有するジムニーフリークス。塗装や改造が施された、たくさんのジムニーラジコンは、奥様の力作。天気のいい日はフィールドで走行させて動画撮影を楽しんでいる。

「うちは、セカンドカーもサードカーもジムニー。このブルーのJA71ターボとホワイトのJA11を持っていて、日々乗り回しています。2台を気分で乗り換えたり、家族で別行動する日はそれぞれに乗って出掛けたりと、我が家の生活に欠かせないクルマです。」

「このJA71ターボは去年の11月に入手しました。36年落ちなのに走行距離が1.4万キロしか走っていない奇跡の1台でした。前のオーナーさんが、別荘でときどき自転車がわりに乗っていたものだそうです。80年代を感じるグラフィックや、アドベンチャーな気分を盛り上げるグレーの幌がたまらない!」

「テントは、ゴーライトの2ポールシェルター『シャングリラ8』です。夫と2人と愛犬1匹で広々過ごせる空間とジムニーのブルーとの色合わせが気に入っています。大きさの割に畳むと軽量コンパクトになるので、ジムニーのラゲッジにも余裕で積み込める点もいいですね。」

「ジムニーのラジコンはWPL JAPANのもので、2台の愛車を再現したり、映画『バック・トゥ・ザ・フューチャー』のタイムマシン、デロリアン風に改造したりして楽しんでいます。ラジコンの汚し風塗装のヒントを自分たちが乗っている実車からヒントを得たり、実車のカスタムのアイデアをラジコンから得たり、ジムニーに夢中な毎日です。」

取材しているこちらも見ていてワクワクする、偏愛とも言えるほどのジムニーへの思い入れが詰まったCamp5.7さん夫婦のサイト。

クルマとキャンプ、ラジコンと、複数の趣味のシナジーで、アウトドアカーライフの楽しさを倍増させている点が素晴らしいですね!

走るキャンプ道具、ジムニーと一緒にフィールドへ繰り出そう。

今回取材していて興味深かったのが、いずれのオーナーさんも、クルマとキャンプ道具の境界線が曖昧に感じられるほど、ジムニーがサイトに溶け込んでいたこと。みなさんの道具選びの趣向が、ジムニーのモデル選択やカスタムにも表れているようです。

積載の限られているジムニーだからこそ、持ち込むキャンプ道具が厳選されているんだなあ〜というのも、皆さんのサイトから感じられたポイント。制限がある中での自分の最適解を探求する、五七五的な魅力もジムニーキャンプにはあるのかもしれません。

Photo/Taizo Shukuri

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