筋トレ中にプロテイン飲料をゴクゴク飲む姿は、スポーツジムでよく見る光景。たしかに、筋トレ30分以内に良質なタンパク質を摂ることは、筋肉を大きくするためには重要とされています。ただし、筋トレでプロテインを飲むよりも大切なことがあることを忘れてはいけません。
筋トレ30分以内のプロテインは俗説
筋トレ30分以内というのは、俗にゴールデンタイムとも呼ばれ、筋トレする人の間ではなかば常識。筋トレのプロテインとまで行かなくとも、ウォーキング30分以内に牛乳を飲むことで、筋肉が増えるというデータもあります。
ただし、筋トレ30分以内のプロテインは俗説の域を出ていません。たしかにタンパク質を筋肉に摂り込むテストステロンの分泌が、筋トレ後に増加したという研究報告があります。
しかし、注意しなければならないのが、この時間帯を逃すとタンパク質が筋肉にならないわけではないということ。実際、筋トレ前がよいとか、就寝前がもっとも効果的といった異論も数多く存在しています。
筋トレ後のプロテインはムダではない
また、筋トレ後に飲んだプロテインがすべて筋肉になるわけでもありません。基本はやはり、毎日の食事にあることをしっかり理解しておく必要があるでしょう。
とはいえ、体重1kgあたり1日1gというのがタンパク質の理想とされる摂取量。これを3度の食事だけでカバーするのはかなり難しいのが現状です。その観点からいえば、筋トレ後のプロテインはムダではないでしょう。
いずれにしても、大切なのは毎日の食事。筋トレしたあと数日はタンパク質を多めに摂らなければなりません。そこにうまくプロテインを活用するのが正解といえるでしょう。