筋トレ効果をアップするには「伸ばしきらない」ことが大切です。筋肉を伸ばしきらない状態は、筋肉を持続的に緊張させるため、筋肉内の血流が制限されます。過酷な状況が続くことで乳酸などの代謝物質が滞留。すると筋肉が激しく動いたと錯覚して筋トレ効果がアップするのです。
筋トレ効果に影響する代謝物質の量
筋トレ効果をアップする「伸ばしきらない」方法は、腕立て伏せでもマシンを使ったプッシュアップでも通用するメソッド。とくに、軽い負荷で効率よく筋トレ効果を上げるスロトレでよく使われる手法です。
筋肉は力を発揮するときギュッと硬くなります。このとき、筋肉は硬くなって静脈を圧迫。一時的に血流が悪くなります。ただし、筋トレで腕を伸ばしきったり曲げきったりすると血流が改善してしまうからです。
ここで問題は血流の改善によって、筋肉の中で作られた乳酸などの代謝物質が流れ出してしまうこと。筋トレ効果は、筋肉の中に乳酸などの代謝物質が多いほどアップします。筋肉内の代謝物質の量が筋トレ効果に影響するのです。
同じ筋トレでも効果がまったく違う
ここで、腕を伸ばしきらない筋トレをすると、筋肉が緊張したままなので血流が悪いまま。代謝物質は流れ出しません。そして、このような状態が長く続くと、筋肉の中に代謝物質が溜まっていくのです。
筋肉の中に代謝物質が多いということは、筋肉がそれだけよく使われたというサインになります。結果的に、高い負荷がかかっていると筋肉に錯覚させるのです。それだけ超回復がおきて筋トレ効果がアップします。
すなわち「伸ばしきらない」筋トレは、血流を制限することで激しい筋トレを行ったあとと同じ状況を作り出すということ。同じ重さで同じ回数の筋トレを行っても、効果がまったく違うのです。
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