大腰筋の筋トレはなかなか難しいもの。インナーマッスルである大腰筋は、意識しづらい筋肉だからです。そんな大腰筋の筋トレなら、タオルを使った方法が手軽でおすすめです。大腰筋は歩くときなどに足を引き上げるときに使われます。大腰筋の筋トレはその動きを負荷をかけて行うのです。
大腰筋の筋トレにアイソメトリック
じつは、筋トレには2つのタイプがあります。関節を動かしながら筋力を発揮する「等張性収縮」と、関節を動かさないで筋力を発揮する「等尺性収縮」です。
等張性収縮はいわゆる筋トレ。ダンベルを持って腕を曲げ伸ばす筋トレなどがよく知られています。お腹の筋肉を曲げ伸ばしするいわゆる腹筋運動も、等張性収縮の筋トレです。
一方の等尺性収縮は、アイソメトリック収縮とも呼ばれる筋トレ。胸の前で手を合わせて押し合うことで、大胸筋を鍛える筋トレがよく知られています。これをタオルを使って大腰筋の筋トレで行うわけです。
大腰筋の筋トレは寝転がったほうが楽
タオルを使った大腰筋の筋トレは、仰向けに寝て行います。タオルをひざより上にかけたら、ひざを自分側に引いて両手は足先側に押すのです。両足とも10秒ずつ、3セット行います。
この大腰筋の筋トレは椅子に座っても実践可能。いすに浅く腰かけて、ひざより上にタオルをかけたら、ひざは上に持ち上げて両手は下に押すのです。両足とも10秒ずつ、3セット行いましょう。
タオルによる大腰筋の筋トレは、自分の脚力と腕力と体重を使って行います。このため体力のない高齢者から体力に自信のあるアスリートまで広く対応できるのです。椅子に座ってやるより、寝転がったほうが楽でしょう。