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【北斗の拳】ケンシロウ、老婆に放った珠玉の名台詞「おまえのような○○○がいるか!!」とは?




1983年から連載が始まった週刊少年ジャンプの伝説的バトル漫画『北斗の拳』。核戦争により荒れ果てた荒野を舞台に、男たちのアツすぎる激闘の日々を描いた本作。今回は、弱きを守る流浪の拳法家・ケンシロウの珠玉の名言を3つ紹介したい。



 



 



■「おまえはもう死んでいる……」



 



まずは、主人公・ケンシロウの代名詞といえる名言から。暗殺拳・北斗神拳の第64代伝承者である彼が、相手の経絡秘孔(血流や神経が集まるいわばツボのこと)に目にも留まらぬ速さの打撃を浴びせ、肉体を内側から破壊する時に発する決め台詞として、ファン以外も一度は耳にしたことがあるはずだ。



 



この台詞が発せられたのは、原作の第1巻。荒野で行き倒れていたケンシロウを捕らえたとある小さな村の人々。口のきけぬ村の少女リンと心を通わせたケンシロウは、この村が野党集団“Z”に脅かされていることを知る。



 



村、そしてリンに危機が及んだ時、ケンシロウは“Z”の頭目ジードに北斗百裂拳をお見舞いし、この名台詞を放ったのだ。実はこの台詞、原作では正確にはこの一回しか使われていない。アニメ版で多用されたために深く人々の印象に残った台詞なのだ。



 



 



■「おまえのようなババアがいるか!!」



 



次は、原作第8巻で、宿敵・ラオウの配下である拳王軍に、ケンシロウが言い放ったキレキレのツッコミ的名言を紹介したい。



 



手負いのトキを休ませようと、寂れた酒場のような場所を訪れたケンシロウ、トキ、マミヤの一行。彼らの前に現れたのは、身長が優に2mを越え、頭が天井につくかという巨躯の老婆。老婆は一行に優しく水を差し出すものの、ケンシロウはこの見るからに怪しい老婆を看破し「ばあさんその水のんでみろ」と挑発。



 



案の定、水には毒が入っており、焦った老婆こと拳王軍の兵士は攻撃を仕掛けてきた。自分の正体を見破ったケンシロウに老婆が驚くと、ケンシロウは上記の台詞を吐いたのち、強烈な蹴りを顔面に叩き込んで、文字通り一蹴。



 



 



■「死すならば戦いの荒野で!!」



 



最後は、原作の最終巻でケンシロウが放った「おれの墓標に名はいらぬ!!」から始まる名台詞だ。最後の強敵、ラオウの実兄・カイオウとの激闘に勝利し、記憶を失ったケンシロウは、かつて苦楽を共にした仲間であり、今は精悍な男に成長した少年・バットと、同じく美しく成長した少女・リンと再会する。



 



しかし、バットはかねてよりケンシロウに想いを寄せていたリンとケンシロウが結ばれるように、自身の想いを押し隠し、ケンシロウへの復讐を誓う盲目の悪漢・ボルガに、ケンシロウを名乗って戦いを挑むも瀕死に。



 



寸でのところで記憶を取り戻したケンシロウが参戦、ボルガを打ち倒す。バット、そして彼の想いに応えて共にいることを選んだリンを置いて、ケンシロウはふたたび荒野に踏み出していく。シリーズの大団円を飾るこの台詞は、無法の世で死ぬまで弱きを助け戦い続けるケンシロウのヒロイックな生き方を見事に表した、屈指の名言といえるだろう。

 


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