■友達としてキープしておきたい
ここは男性たちに意見を聞きたいところ。ダイチさん(33歳)は、やはり自分から別れておきながら、元カノに連絡をとっていた経験があるという。
「まだ忘れてないよという気持ちもあるけど、別れた彼女って友達としては最適なんですよね。あれこれ気を遣わなくてすむし、言いたいことが言えるし……。でもそうやってときどき連絡していたら、あるとき『私はいまだにあなたが好きだから苦しい』と言われちゃって。それからは連絡できなくなりました」
当然である。言われるまで気づかないのも鈍すぎる。とはいえ、彼女の気持ちが吹っ切れていれば、お互いに“いい友達”として付き合えるのも確か。
「そのあたりの気持ちの確認をどうすればいいか分からないんですよね。別れたという事実があれば、その後は友達になれるんじゃないかと僕は思うんだけど。立場が逆で自分が振られたとしても、僕は友達として付き合えるから」
男女問わず、別れたあとに友達になれるかどうかは人によって違う。さりげなく確認しながら距離感を決めていくしかないのかもしれない。
■ずっといいヤツだと思われたい
男心に顕著なのは、「たとえ別れたとしても女性にはよく思われていたい」という気持ち。だからときどき、元カノに恨まれていないか気になって連絡してしまう男性もいる。
「僕がそれです。2年付き合った彼女は『別れたくはないけど結婚したくない』と言い、僕は結婚したかった。それで僕から別れたんですが、なんだか彼女に『狭量な男』と思われているんじゃないかと気になって、たまに連絡していました。あるとき酔った勢いでホテルへ行ってしまった。そのあと、彼女は再び付き合うつもりだったらしいんですが、僕はやはり結婚できる相手が欲しいと思って連絡しなくなったんです」
2歳年上の女性と付き合っていたタカノリさん(31歳)はそう話してくれた。その後、彼女から「私はあなたに二度フラれた」というメッセージが来て、彼女を傷つけたことを反省したそうだ。
「そんなつもりはなかったのに傷つけてしまった。でも僕だって、結婚するつもりで付き合っていたらしたくないと言われたのだから、傷ついたんですよ」
男女は意図せずに傷つけ合う。それでもタカノリさんは、いまだに「彼女に悪くは思われたくない」と感じている。いつかまた機会があったら会って話したいとも思っているそうだ。男たちは、関わり合った女性たちの残像を引きずりながら生きていくのかもしれない。