筆者の故郷でもある広島県には2つの世界遺産があります。その一つが、今回ご紹介する宮島の厳島神社。日本三景のひとつでもあり、「安芸の宮島」として天橋立や松島と肩を並べています。本土からフェリーに乗って10分ほどで到着する、気軽に行きやすい観光地で国内外から人気を集めています。
今回は、地元民がおすすめする宮島のディープなおすすめスポットをいくつかご紹介します。日帰りも良し、泊りでも良し!な宮島の魅力をお伝えします。
厳島神社周辺のパワースポットを巡る
言わずと知れた世界遺産『厳島神社』
平清盛により造られた寝殿造りの神社。 満潮時には海に浮かんでいるような、幻想的な景色が見られます。
メインで祀られているのは「宗像三女神」と総称される、市杵島姫命(いちきしまひめのみこと)、田心姫命(たごりひめのみこと)、湍津姫命(たぎつひめのみこと)で、 最も有名なのは交通安全のご利益です。
摂社には出雲大社にも祀られている大国主が祀られている「神社」、菅原道真が祀られている「天神社」があります。 どちらも厳島神社の中の奥まった場所にあるため、ぜひ見つけてみてくださいね。
干潮・満潮で見え方が変わる『大鳥居』
令和元年6月から行われていた大規模な改修工事が終了し綺麗な姿を見せてくれている大鳥居は、木造の鳥居としては日本最大とされています。現在の鳥居は、平安時代から数えて9代目なのだそうです。
主柱は楠の自然木、袖柱には杉が使われています。根本は海中に置かれているだけですが、地面を固めるためそれぞれの柱の下に松の丸太を打ち込んで、鳥居の安定性を高められるように工夫をしているそうです。
鳥居の総重量は60t 。本当によく支えられていますよね。
満潮干潮情報は宮島観光協会のサイトからも確認可能です。ぜひチェックして訪問してみてください。
厳島神社とセットでお参りしたい『大願寺』
厳島神社を出てすぐ右に行くと、 日本三大弁財天のひとつでもある弁財天様が祀られている『大願寺』 があります。
弁財天様は金運アップや商売繁盛にご利益のある神様 で、20~40日に一度やってくる「巳の日」という吉日にお参りすると、より運気がアップするそうです。
また、境内の中には伊藤博文が植えたという9本の立派な松の木がありましたが、台風などの影響により養分が吸い上げられず成長が悪化し伐採され、今では根っこのみが残っています。
6月17日の弁財天大祭が開催される際に弁財天様がご開帳され、一般の方も拝観できるようになります。年に一度の貴重な機会なので、ぜひ行かれてみてください。
隠れた名所『大聖院』
厳島神社を出て少し歩いた階段を登った先にある「大聖院」は隠れ観光スポット。空海が唐から帰ってきたあと、宮島に渡り修行したあとに開基されました。 皇室との関係も深い、格式の高いお寺です 。敷地内はかなり広く見どころもたくさん。行かれる際には十分に時間の余裕をもってまわることをおすすめします。
勅願堂
大聖院の本堂とされています。秀吉が朝鮮出兵の際にご神仏として祈念した波切不動明王が祀られており、守り砂というお守りはプレゼントにも最適です。遠方への旅立ちの際には、安全に旅を終えられるようにとお祈りしてみませんか?
一願大使
大聖院最古の建物「大師堂」に安置されています。 願い事を「たったひとつ」叶えてくださるといわれているお大師様。 大聖院のかなり奥まった場所にあり、見つけられる人もごくわずか。“たったひとつだけ”というのがポイントです。かなえたい願いを厳選して、ぜひ一度お参りしてみてくださいね。
遍照窟
四国八十八か所の御砂が埋めてあり、ここをめぐると 四国八十八か所巡ったのと同じ効果がある といわれています。岩の間にひっそりたたずんでいますが、一歩中に入ると圧巻です。天井のライトがとても幻想的な空間を作りだしています。
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厳島神社を見下ろせる『弥山』
厳島神社の後ろにそびえたつ山は「弥山」といい、高さ545mの原生林で野生の原始的な植物がそのまま残っています。
山の頂上からは 伊藤博文が「日本三景の一の真価は、頂上の眺めにあり」という言葉を残すほどの絶景 が広がっています。頂上近くには文殊堂という学業の神様や、観音堂と呼ばれる安産の神様など様々なご利益がある神様が祀られています。
頂上まではハイキングコースを歩くか、ロープウェイで行くことができます。ロープウェイは、土日や長期休暇の際は大変混雑し、乗車予約が必要な場合もあるので公式サイトを確認した上で訪問することをおすすめします。ハイキングをすると約1時間半ほどかかりますが、登り切った後の達成感はひとしおですよ。
ローカルご飯で心も体も満たされる
おばちゃんの愛情こもった料理/山村茶屋
ロープウェイ乗り場に向かう途中にある、藤の棚公園付近の御茶屋さん。店内は昭和の雰囲気が残っており、どこか田舎に帰ってきたような感覚になります。
定番の穴子飯だけではなくオムライスや焼き飯など、愛くるしいおばちゃんの愛情たっぷりの料理で心も身体も温まりますよ。観光地にしては、価格もリーズナブルで地元民に愛されているお店です。
愛たっぷりの焼き牡蠣/沖野水産
商店街の入口付近に位置する老舗の牡蠣屋さん。元気の良い店員さんの焼いてくれる焼き牡蠣の味は絶品です。牡蠣に合うワインなど、お酒メニューも充実しています。焼き牡蠣だけではなく、牡蠣フライや特製の三杯酢で漬けてある酢牡蠣など絶品揃いですよ。
古民家のぬくもりを感じる/ぎゃらりい宮郷
商店街から一本外れた、町屋通りという古風な町並みが残る通りに位置するお店。古民家の古き良き雰囲気がそのまま残っています。 ぎゃらりぃと併設しており、季節ごとのイベントが楽しめます。
パキスタンカレーやピザトーストなどの軽食や、ぜんざいやシフォンケーキなどのスイーツが充実しておりゆっくりと食事を楽しめます。店内には雑貨販売スペースもあり、和柄の小物や宮島のポストカードなど可愛い雑貨が勢ぞろいです。お土産に喜ばれること間違いありません。
神の島で、癒しのパワーを注入!
神の島といわれかつては人が渡ることのできなかった宮島ですが、今では国内外から観光客が訪れ、休日を中心にかなりの賑わいを見せています。歴史ある建物や町並みと大自然のコラボレーション、温かい島の人たちに触れることで心癒される方も少なくないのではないでしょうか。
季節によって様々な景色が見られますので、ぜひ四季折々の宮島の魅力をあなた自身で感じてみてください。
https://www.veltra.com/jp/japan/hiroshima/ctg/169331:miyajima_itsukushima?sid=1554
出典・参考
asadaruma
余暇プランナー
1992年に広島で生まれ、広島で育つ。7年半勤めた仕事を退職し、初めての海外ひとり旅へ。思い立ったときの行動の早さと美味しいものを見つける嗅覚だけが自慢。旅をしながら、時々ライターとして記事を書いています。好きなものはコーヒーとお酒と音楽と自然。国内外の良いところをたくさん発信していきます!