旬である夏に出回るドラゴンフルーツ。輸入物が多いのですが、日本では沖縄や鹿児島などの暖かい地域でも栽培されています。
見た目が特徴的であるため、味も個性があるのかと思われますが、クセがなくさっぱりしていてとても食べやすいフルーツです。
今回の記事では「ドラゴンフルーツ」の食べ方や栄養について、管理栄養士が解説します。
ドラゴンフルーツはどんな味?
ドラゴンフルーツは「ピタヤ」ともいい、真っ赤な色と、竜のウロコのような特徴的な果皮をしています。
味は意外にも淡泊で、酸味の少ないやさしい甘さをしており、実はやわらかくサクッとしています。
「酸味と甘味が控えめのキウイのよう」と例えられることもあり、クセのない味です。
そのまま食べるのはもちろん、サラダにも相性のよいフルーツです。
果肉は白より赤の方が甘さが強い
ドラゴンフルーツの種類でも、一般的によく出回るのは果肉が白(ホワイト)いものですが、赤(レッド)の方が甘みが強めです。
白はさっぱりとしているため、甘いドラゴンフルーツを試したい方は、赤の方を選ぶとよいでしょう。
白と赤は見た目の違いがわかりにくいため、パッケージに書かれた「赤」や「レッド」などの色味を参考に選んでみてください。
輸入物は甘くない場合もある
輸入されたドラゴンフルーツは甘さが控えめで「甘くない」と思われることもあります。
ドラゴンフルーツは輸入するときに、傷まないように果実が未熟な「硬め」の状態で収穫されます。
収穫後はほとんど追熟しないため、甘みが少ない状態のまま販売されることから、輸入物は甘さが控えめなのです。
一方で、国産のものは流通に時間がかからないことから、完熟に近い状態で収穫されるため、甘さが強い傾向にあります。
国産のドラゴンフルーツを見かけたら、ぜひ手に取ってみてください。
もし食べてみて甘くなかった場合は、サラダやスムージーなど、加工して食べるようにするとよいでしょう。
ドラゴンフルーツの食べ方
ドラゴンフルーツは追熟しないため、手に入ったらなるべく早めに食べ切るようにしましょう。
食べる1~2時間前に冷蔵庫で冷やしておくと、ひんやりとおいしく食べられます。
どのように食べるとよいか、詳しく紹介します。
皮を剥いてそのまま食べる
ドラゴンフルーツをそのまま食べるときは、皮を剥いてから食べましょう。
果肉の中に見える黒い点々は種ですが、そのまま食べて問題ありません。
4等分に切ってから皮を剥き、食べやすい大きさに切ってからフォークでいただきましょう。
または縦半分に切った状態で、スプーンですくって食べてもOKです。
皮つきのままサラダにする
ドラゴンフルーツをサラダに使うときは、皮つきのまま薄切りにします。
皮は硬い部分をとれば、食べて大丈夫です。
ベビーリーフやサニーレタスなどのちょっと味の濃い野菜や、トマト、生ハムなどとよくあいます。
ドレッシングは、フレンチドレッシングやイタリアンドレッシングなど、さっぱりとしたものがぴったりです。
ドラゴンフルーツを入れることで、彩りがよくなりサラダが華やかになります。
スムージーにする
ドラゴンフルーツの甘みが少なかった場合は、スムージーにしてみるとよいでしょう。
相性のよい食材は、バナナ、パイナップル、キウイフルーツ、牛乳、ヨーグルトなどがあります。
皮の硬い部分を除いて一口大にカットしてからミキサーにかけましょう。
甘みを加えたいときは、はちみつや砂糖を少々加えてみてください。
ドラゴンフルーツの栄養
ドラゴンフルーツはおいしいだけでなく、栄養豊富です。
ドラゴンフルーツには下記の栄養素が含まれ、それぞれに効能が期待されます。
・食物繊維…便秘を予防する
・カリウム…むくみを解消する
・ビタミンC…肌を健やかに保つ
・ポリフェノール…アンチエイジングやがん予防に役立つ
特に赤いドラゴンフルーツは、ポリフェノールの一種であるベタシアニンという赤い色素成分を多く含み、高い抗酸化作用を持つといわれています。
抗酸化作用とは、細胞を傷つける活性酸素の働きを抑えたり取り除いたりする作用のことで、肌の老化やがんを防ぐのに役立ちます。
ドラゴンフルーツのカロリーは1個300g(可食部195g)あたり101kcalと、たっぷり食べてもカロリーを摂りすぎる心配が少ないのもうれしいポイントです。
美容や健康のために、ドラゴンフルーツをぜひ取り入れてみましょう。
ドラゴンフルーツはさっぱりした味!見かけたらぜひチェックして
今回の記事では「ドラゴンフルーツ」について、管理栄養士が解説しました。
ドラゴンフルーツはやさしい味わいを楽しめる、夏が旬のフルーツです。旬はスーパーなどで見かける機会も増えます。
栄養たっぷりのおいしいドラゴンフルーツを、ぜひ楽しんでみてください。