人前で出てしまうと恥ずかしい「おなら」、なんとしてでも防ぎたいですよね。おならがよく出る食べ物にはどのようなものがあるのでしょうか?今回はおならの原因をはじめ、おならが出やすくなる食べ物や、おならを防ぐ対策法について解説します。
おならが出る原因は?
おならが作られる仕組みは2つあります。
ひとつは腸内細菌が食べ物を分解する際に発生するガスによるものと、もうひとつは口や鼻から飲み込んだ空気によるものです。
1日のおならの回数は個人差があるものの、おならが出ること自体は生理的な現象です。ですが、おならがたくさん出てしまうと困ってしまうもの。おならが気になる方は、以下の原因にあてはまらないか確認してみましょう。
腸内でガスを発生させる「おならが出やすい食べ物」
腸内でガスを発生させやすいものとして、消化しにくい炭水化物や食物繊維があります。さつまいもなどの芋類、豆類などはこれに当てはまり、食べすぎるとおならが作られる原因になります。
空気を飲み込みやすい「早食い」
早食いすることもおならの原因になります。早食いすると、空気を一緒に飲みこんでしまい、飲み込んだ空気の一部がおならとして排出されてしまいます。
臭いおならを作る「腸内環境の乱れ」
腸内環境が乱れ、腸内に悪玉菌が多い状態であることもおならの原因となります。しかも、この場合のおならは悪臭になります。
本来、腸内細菌が産生するガスや、飲み込んだ空気によるおならは、臭いがしない種類のおならです。ですが腸内に悪玉菌が多い場合は、悪玉菌が臭いのあるガスを産生してしまいます。
悪玉菌は、食生活の偏りやストレス、便秘などによって増えることがわかっています。
おならがよく出る食べ物とは
具体的に、おならがよく出る食べ物にはどのようなものがあるのでしょうか。
さつまいも、豆類など
さつまいもなどの芋類、かぼちゃ、くり、豆類などは、腸内細菌が分解する際に、腸内でガスの発生を増やしやすくなります。食べすぎてしまうとおならやお腹の張りを感じやすくなるでしょう。
これらにはビタミンやミネラルなどの栄養素も含まれ、本来なら積極的にとりたい食べ物です。完全に避ける必要はありませんが、おならが気になる場合は食べすぎには注意しましょう。
肉類や卵など動物性食品
肉類や卵などの動物性食品に含まれるたんぱく質や脂質は、腸内で悪玉菌のエサとなり、悪玉菌を増やす原因となります。
悪玉菌が増えることで臭いおならの原因となるため、とりすぎは注意が必要です。
おならを防ぐ対策
先ほどお伝えしたとおり、おならの原因は食べ物のほかにも、偏った食生活や早食いなどの生活習慣があります。これらの対策をして、おならをできる限り防ぎましょう。
腸内環境を整える
腸内環境を整え、悪玉菌を減らすことで臭いのあるおならを減らすのに役立ちます。肉類を控え、野菜たっぷりのバランスのよい食事を心がけ、さらに善玉菌を増やすのを助ける食べ物をとるようにしましょう。
善玉菌を増やす食べ物には、腸内で善玉菌として働く「乳酸菌」と、腸内で善玉菌のエサとなる「食物繊維」「オリゴ糖」を含むものがあります。
<乳酸菌を含む食べ物>
・ヨーグルト
・乳酸菌飲料
・チーズ
・漬物
<食物繊維を含む食べ物>
・玄米やオーツ麦などの穀類
・ごぼう、おくらなどの野菜
・アボカドやバナナなどの果物
・わかめ、ひじきなどの海藻類
・しいたけ、えのきだけなどのきのこ類
<オリゴ糖を含む食べ物>
・大豆
・たまねぎ
・ごぼう
・ねぎ
・バナナ
・オリゴ糖入りシロップ
これらの食べ物を意識して取り入れ、腸内環境を整えましょう。
ゆっくりよく噛んで食べる
早食いせずゆっくりよく噛んで食べることで、空気を飲む量を減らし、おならの量を減らすのに役立ちます。
一口食べるごとに箸を置くようにしてみると、早食い予防の対策になります。また噛み応えのあるごぼうやきゅうりなどの野菜を取り入れることで、自然とよく噛んで食べられるようにもなりますよ。
食べ物や生活習慣を見直しておならを防ごう!
おならは生理現象でもありますが、食べ物や生活習慣を見直したりすることで対策できますよ。ただし、これらを見直してもおならが続いたり、気になる症状が続いたりする場合は、胃腸の病気が潜んでいることも考えられます。その際は受診するようにしましょう。