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「せっかく枝豆を買ったけど、いまいちおいしく茹でられない……」と頭を悩ませた経験はありませんか?枝豆を風味良く茹であげるには、下ごしらえや塩加減にいくつかのポイントがあります。また、手軽に済ませたいときには、電子レンジやフライパンを使って蒸す方法も。今回は、簡単においしく枝豆を茹でる方法を一挙にご紹介します!
枝豆をおいしく茹でるために必要な3つの下ごしらえ
枝豆を失敗なく茹でるコツは、下ごしらえにあります。次に挙げる3つのポイントを押さえておきましょう。
1. 塩の量は1リットルのお湯に対して40gがベスト
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枝豆を茹でる際は、お湯1リットルに対し、40gの塩を用意しましょう。4%の塩分濃度のお湯で茹でると、枝豆にちょうどいい塩味がつくといわれています。
2. さやの両端をカットする
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少し面倒かもしれませんが、枝豆のさやの両端をキッチンバサミや包丁で切り落としましょう。こうすることで熱が通りやすくなり、塩味もつきやすくなります。
3. サッと洗い、塩もみをする
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サッと洗って水気を切った枝豆をボウルに移し、1で用意した塩の半量を加えます。塩を枝豆にもみ込むようにこすり合わせる「塩もみ」を行いましょう。このとき使った塩は茹でるときにも使うので、塩もみした後に洗い流さないようにしてくださいね。
塩もみを行うことで外皮の産毛をとり、茹でた時の緑色も鮮やかになります。
また、枝豆を食べているとまれに苦いものに出会いますが、下ごしらえの段階で塩もみをすると塩味がつきやすくなり、苦みを和らげる効果も期待できます。ただし、もともと苦みが強すぎる枝豆の場合には、しっかり塩もみをしても苦みが残ることも。口に入れたときに味がおかしいと思ったら、無理はせず飲み込まないようにしましょう。
【鍋・フライパン・電子レンジ】枝豆の茹で方・蒸し方
それでは、枝豆の茹で方(蒸し方)を解説します。今回は鍋・フライパン・電子レンジを使ったやり方をそれぞれ紹介しますので、やりやすい方法を真似てみてくださいね。
【鍋を使って】基本的な枝豆の茹で方
まずは基本の、鍋で茹でる方法から解説します。
手順
1. さやの両端を切り、塩もみをして下ごしらえをする
茹でる前に、先ほど紹介した下ごしらえを行います。繰り返しになりますが、塩はお湯1リットルあたり40g用意し、塩もみでは半量を使用します。
2. 鍋に水と塩を入れて火にかけ、沸騰させる
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鍋に水1リットルと塩もみで使わなかった塩を入れ、火にかけます。
3. 塩のついた枝豆を入れ、4分ほど茹でる
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沸騰したら、塩もみした枝豆をボウルに残った塩ごと鍋に入れます。再び沸騰したら弱火にし、およそ4分茹でましょう。
4. ざるにあげ、自然に冷ます
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茹であがったらざるにあげます。水っぽい仕上がりにならないように、冷水につけず自然に冷ますことがポイントです。
【もっと手軽に!】フライパンを使った蒸し方
手軽に枝豆に火を通したい場合には、フライパンで蒸す方法もあります。お湯を沸かす手間が省けるので時短になり、忙しい方にもおすすめです。
手順
1. 下ごしらえをする
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鍋で茹でる場合と同じように下ごしらえをしてください。なお、フライパンで蒸す際の塩もみは、枝豆200~250gあたり小さじ1の塩で行いましょう。
2. フライパンにコップ1杯(約180ml)の水と枝豆を入れてフタをする
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3. 中火にかけ、5分ほど蒸す
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4. 火から下ろし、ざるにあげて冷ます。好みで塩をまぶす
【さらに時短!】電子レンジを使った蒸し方
枝豆は電子レンジで蒸すこともできます。鍋やフライパンを使わない分、洗い物が少なく済むのが利点です。
手順
1. 下ごしらえをする
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鍋やフライパンを使う場合と同じように下ごしらえを行います。塩もみには枝豆200~250gあたり小さじ1の塩を使いましょう。
2. 枝豆を耐熱ボウルに入れ、ふんわりとラップをして600Wの電子レンジで2分加熱する。電子レンジから一度取り出し、かき混ぜる
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電子レンジは加熱ムラができやすいので、箸などで全体をかき混ぜることでムラの発生を抑えます。
3. 再びラップをかけ、600Wの電子レンジで2分加熱する
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4. ざるにあげて水気を切ってから冷ます。好みで塩をまぶす
【鍋・フライパン・電子レンジ】加熱の仕方によって仕上がりに違いはある?
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ここまで、鍋・フライパン・電子レンジを使った枝豆の茹で方・蒸し方をご紹介しました。それぞれの仕上がりにはどのような違いがあるのでしょうか?見た目や食感、味わいを比べてみました!
鍋で茹でた枝豆
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1つ目は、スタンダードに鍋を使って茹でた枝豆。
優しい緑色に茹であがりました。他の2つの枝豆と比べるとやや柔らかいですが、硬すぎず柔らかすぎない噛み応え。ホクッとした食感と、ほんのりとした塩味を味わうことができ、おいしく茹でることができました。
フライパンで蒸した枝豆
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2つ目は、フライパンを使って少量の塩水で蒸した枝豆。
緑色がとてもあざやかで、3つの方法の中で1番きれいな見た目に仕上がりました。食べてみると、鍋で茹でた枝豆よりも噛み応えがしっかりしており、枝豆自体の味が濃く感じられます。枝豆の味をしっかり楽しみたいという方にピッタリの加熱方法といえそうです。
電子レンジで蒸した枝豆
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3つ目は、電子レンジを使って蒸した枝豆。
3つの方法の中で最も緑色が暗く、やや色ムラのある見た目になりました。とはいえ、さやの中の枝豆はフライパンで蒸したものと同様にしっかりとした硬さがあり、十分おいしくいただけます。
また、鍋やフライパンを使った方法と異なり、加熱の際に水分を使わない分、塩味を感じやすい印象です。薄味が好きな方は、塩もみで使用する塩の量を減らした方が口に合うかもしれません。お好みの塩加減を探してみてくださいね。
自分に合った茹で方で、おいしい枝豆を堪能しよう!
今回は3種類の枝豆の茹で方・蒸し方をご紹介しました。加熱の仕方によって見た目や味わいにやや違いはあるものの、どの方法でも塩味のきいた、おいしい枝豆に仕上げることができますよ。自分にとって試しやすい茹で方で、ぜひチャレンジしてみてくださいね。