もはや定番となりつつある、オキシクリーンを使ったお掃除(オキシ漬け)。ただ、洗濯槽の掃除においては「思ったほど汚れが落ちなかった」「汚れがずっと出てきて困った」といった経験がある方もいるのでは?
そこで今回は、家事代行サービス「CaSy」の人気キャストがオキシクリーンを使った洗濯槽のお掃除方法を徹底解説!失敗しないコツをわかりやすくお伝えしますので、ぜひお家で試してみてくださいね。
“オキシ漬け”掃除が有効なのはどんなとき?
“オキシ漬け”とは、粉末タイプの酸素系漂白剤・オキシクリーンを使ったつけ置き掃除のことを指します。つけ置き時間をうまく利用すれば、お掃除の時間短縮にも繋がりますよ。
オキシ漬け掃除は、次のような汚れのついた衣類やキッチン道具などを掃除したいときに有効です。
- 食べこぼし
- 皮脂汚れ
- 手垢
- 血液
- 油汚れ
- 泥汚れ
オキシクリーンは弱アルカリ性の洗剤なので、酸性の汚れに威力を発揮します。家の中の汚れの大半は酸性なので、つけ置きして衣類の漂白・消臭・除菌をするのはもちろん、食器のくすみや茶渋を落としたり、お風呂場、キッチン、トイレ、リビングの拭き掃除に活用したりと、家中のお掃除に活用できます。
泥汚れは酸性の汚れではありませんが、オキシクリーンをお湯に溶かすことで酸素の泡が発生し、汚れを包み込んで浮かしてくれるため、オキシ漬け掃除が有効です。
一方、水垢や石鹸カス、尿石などに代表されるアルカリ性の汚れには洗浄効果が発揮されないため、これらの汚れを落としたいときは酸性の性質を持つクエン酸などを活用するようにしましょう。
洗濯槽のオキシ漬けはどのくらいの頻度でやるべき?
洗濯槽をオキシ漬け掃除する場合、まずは1~2ヶ月に1度を目安に実施するようにしましょう。
洗濯槽汚れの溜まり方は、家族構成や住環境によって大きく変わってきます。洗濯物が多く、洗濯頻度が高い家庭ほど洗濯槽は汚れる傾向にあるので、オキシ漬けする間隔も短くする必要があります。
まずは1~2ケ月に1度オキシ漬けをして、汚れや臭いが気になる時は頻度を上げるとよいでしょう。
オキシクリーンが使えない洗濯槽はある?
酸素系漂白剤を使用できる洗濯機であれば通常使用可能ですが、洗濯機の機種によって制限しているものもあります。オキシ漬けを試す前に、ご自宅の洗濯機で使用が可能か、説明書で確認してみましょう。
また、ドラム式洗濯機の場合はオキシ漬けには向きません。ドラム式の場合、洗濯槽を水でいっぱいにすることができないためです。ですが、実はドラム式洗濯機の洗浄にも使えるオキシクリーンが発売されていますので、ドラム式の場合はこちらを使用するのがおすすめです。
参考:オキシクリーン 洗濯槽クリーナー 粉末タイプ 320g (80g×4袋)
オキシクリーンを使った洗濯槽の掃除方法
それでは、実際にオキシ漬けで洗濯槽を掃除してみましょう。
オキシクリーンには日本版とアメリカ版があります。パッケージに書かれている文字に日本語が含まれていれば日本版、英語のみだとアメリカ版です。アメリカ版には界面活性剤が含まれており高い洗浄力が期待できますが、泡立つためオキシ漬けでは汚れをすくい取りにくいデメリットもあります。
分量を測る際、日本版とアメリカ版で軽量スプーンの大きさが違うので間違えないように気をつけてくださいね。
準備するもの
- オキシクリーン
- お湯(50℃程度)
- ゴミ取り用ネット(ワイヤーハンガーに水切りネットをかけたものでも可)
手順
1. 洗濯槽に50℃程度のお湯をため、オキシクリーンを入れる(日本版はお湯4Lに対してオキシクリーン約28g、アメリカ版はお湯4Lに対して付属の計量スプーンのメモリ2~4の分量で調整)
お湯は高水位まで注ぎ入れます。洗濯ホースがない場合はバケツで汲み入れます。その際、電源が入っていないと排水される洗濯機もありますのであらかじめ取扱説明書を確認しておきましょう。
オキシクリーンの効果を最大限に発揮させるには、60℃近いお湯で作業するのが望ましいですが、洗濯槽への影響や作業の便宜上、50℃程度のお湯で十分です。お湯を汲み入れるうちに温度が下がってしまった時は、やかんで沸かした熱湯を足すなどして温度の調整を行いましょう。
2. 「洗い」コースで5分間洗濯機をを回し、6時間放置する
放置する間に洗濯槽のフチや洗剤投入口を、オキシ水をつけながらブラシで磨くと効率的です。掃除が終わったら、湯温が下がらないよう洗濯機の蓋を閉め、6時間待ちましょう。
3. 浮いてきた汚れをネットですくい、排水する
ゴミ取りネットで汚れを丁寧にすくい取ってから排水します。汚れを取らず排水してしまうと、洗濯槽内に汚れが張り付き残ってしまうので気を付けましょう。
1ヶ月前にオキシ漬け掃除していたこともあり、今回はそこまで汚れは浮き上がってきませんでした。初めてオキシ漬けしたときは衝撃を受けるほど汚れが浮き出てきたので、覚悟して取り組んでくださいね……!
排水後、洗濯槽内に汚れが付着していたら、ティッシュで取り除きます。
4.通常コースで洗濯機を回す(「洗濯槽洗浄」コースがある場合はそちらを選ぶ)
洗濯機を回している間、汚れが浮いてきたらすくい取りましょう。また、浮き上がってくる汚れがなくなるまで、繰り返し洗濯機を回します。
汚れが浮き出てこない!失敗の原因は何?
オキシ漬け掃除をしても汚れが浮き出てこない場合は、以下が原因として考えられます。
- 汚れがそもそも溜まっていない
- オキシクリーンの分量が足りていない
- お湯の温度が低く、オキシクリーンが溶けていない
- つけおき時間が足りていない
オキシ漬け掃除では、オキシクリーンの分量やお湯の温度、つけ置き時間が非常に重要になります。記事で紹介した分量と手順を守って行ってみてください。
何度すすいでも汚れが浮き出てくるときは「塩素系クリーナー」を使う
オキシ漬けを行った後、何度すすいでも汚れが浮き出てくる場合は、洗濯槽専用の塩素系クリーナーを使ってください。
塩素系クリーナーは洗浄力が強く、汚れそのものを分解してくれるので汚れごと排水されやすくなります。
しかし、このような状態になるのは蓄積された汚れが多いことが原因です。定期的にお手入れをし、汚れを溜め込まないようにしましょう。
ちょっとした習慣で洗濯機周りもキレイをキープ!
洗濯槽に限らず、どんな汚れも蓄積させないことがお掃除を楽にする一番のコツです。特に洗濯機周辺は湿気が多く汚れが付着しやすいので、日常的にキレイにする習慣を付けましょう。
例えば、ゴミ取りネットのゴミは洗濯のたびに取り除く、洗濯機の蓋や洗濯槽のフチ、洗剤投入口、洗濯パンなどは洗濯前のタオルでサラッと埃を拭き取ってから洗濯する、といったことを心がけるだけで、簡単にキレイな状態をキープすることができますよ。
オキシクリーンは家中のお掃除に使える便利アイテム
オキシクリーンは洗濯槽のつけ置きに限らず、さまざまな場所の掃除に使える便利なアイテムです。拭き掃除やかけ掃除なども組み合わせながら、家中をピカピカにしましょう!