
落語家笑福亭銀瓶(57)、笑福亭鉄瓶(47)が26日、大阪市の国立文楽劇場で開幕した上方落語の祭典「第6回大阪落語祭」の口上に登場した。
口上には期間中、東西の金看板が出演する「立秋大吉寄席」全10公演でトリを務める笑福亭喬若、林家菊丸、桂春蝶、月亭方正、桂米紫、桂吉弥、桂かい枝、桂南天、銀瓶、鉄瓶が登場し、笑福亭仁智が司会を務めた。
昨年の上方落語協会会長選に出馬した銀瓶は「7月の参院選で自民党が大敗して、与党は過半数割れ。本当に選挙というものは恐ろしい。来年の4月に上方落語協会の会長選挙がございます。私は何もいたしません。安心して下さい」と静観を強調した。
一方、鉄瓶は「僕は今年、ドラマで松鶴師匠をやらせていただいた。(吉弥が演じた)米朝師匠に『そやから、おのれの落語はおもろないねん』って言うて、めちゃめちゃ気持ちよかった」と振り返った。
銀瓶は30日の夜公演、鉄瓶は「立秋大吉寄席」を締めくくる31日の公演でトリを務める。鉄瓶は「今回、鶴瓶一門がラストをトントンとトリ。教えてもろてないのに」。
鶴瓶から落語を教わっていないことを2人で笑い飛ばしながら、「うれしくて、師匠も喜んでくれるやろと思って『大阪落語祭で銀瓶兄貴でトントンとトリを務めます』と電話しましたら、『何でや?』と。意味分かってませんでした」と明かし、観客の笑いを誘っていた。
大阪落語祭は31日まで。東西の落語家総勢85人以上が出演する。