
水上恒司(25)が19日、都内の日経ホールで行われた単独初主演映画「火喰鳥を、喰う」(本木克英監督、10月3日公開)完成披露試写会に登壇。劇中で数字、数式しか信じられない大学の化学の助教を演じたながら「バリバリの文系で数学は逃げてきた」と笑いながら明かした。
「火喰鳥を、喰う」は作家・原浩氏の横溝正史ミステリ&ホラー大賞受賞作の実写化作品で、水上は、戦死したはずの祖父の兄貞市が書いたという謎の日記が届く化学者の久喜雄司を演じた。「火喰鳥、喰いたい」と、あふれる生への執着が記された日記を読んだ日を境に、初共演の元乃木坂46山下美月(26)演じる妻夕里子の周囲で不可解な出来事が頻発するようになるミステリーホラーだ。
水上は、今作で映画に単独初出演したSnow Man宮舘涼太(32)が演じた、怪異現象に造詣が深く、妻夕里子の大学時代の先輩の謎めいた男・北斗総一郎を「うさんくさい男」と評した。「うさんくさい男が現れ…どう変わるかが大事な要素になっている役。それぞれのキャラを立たせていくために、僕がどうリアクションするか」と演技のこだわりを語った。今夏の全国高校野球選手権で3回戦まで進んだ創成館(長崎)では、捕手としてプレーしていたことも踏まえ「野球もやっていたので、どうキャッチャーになるか」と自身の役の立ち位置を評した。
その上で「執着がキーワードになる。ある人も、思っている人も楽しんでもらえる作品」と胸を張った。
◆「火喰鳥を、喰う」 信州で暮らす久喜雄司(水上恒司)と夕里子(山下美月)の元に、戦死したはずの祖父の兄貞市が書いたという日記が届く。最後のページには「ヒクイドリ、クイタイ」とつづられており、その日以来、幸せな夫婦の周辺で不可解な出来事が起こり始める。超常現象専門家・北斗総一郎(宮舘涼太)を加えて真相を探るが、その先に現れたのは驚愕(きょうがく)の世界だった。